猫のかさぶたが治らない…原因と改善までの体験談
首周りかさぶただらけに悩んだ日々
何年も前に我が家の猫にできたかさぶたがなかなか治らず、何度も繰り返すことに悩んでいました。ノミやダニ・アレルゲンが心配で、毎日パワーブラシを搭載したコードレス掃除機や布団クリーナーをかけていたものの改善せず、「このまま治らないのでは…」と不安になる日々が続きました。
そんな中、動物病院で処方された薬を使ったことで、たくさん増えてどうにもならなかったかさぶたが完治しました。同じように悩んでいる猫の助けになればと思い、本記事では我が家の猫のかさぶたが治るまでの体験談をご紹介します。
薬用シャンプーで一時的に改善するも再発
最初は猫の首周りに小さな乾燥したかさぶたができているのに気づきました。最初は目立たなかったものの、時間が経つにつれて症状は悪化し、やがて尻尾の根本にもかさぶたが広がるようになりました。
そこで、猫をお風呂に入れる頻度を増やしましたが、かさぶたはひどくなっていき、かゆみのあまり猫がかきむしることで、かさぶた自体もどんどん大きくなっていきました。ついには出血することもあり、ネットで評価の高かったフジタ製薬の薬用シャンプー(酢酸クロルヘキシジンシャンプー)や(ヨードシャンプー)を試してみることにしました。
初めて薬用シャンプーを使用したときは驚くほど効果を発揮し、酷かったかさぶたも除々に治り、猫も落ち着いているように見えました。しかし、2回目にかさぶたが再び再発したときには、同じシャンプーではほとんど効果が感じられなくなり、かゆみと引っかきによる出血が再び起こるようになりました。
爪による引っかき傷を疑いケアを徹底する
殺菌シャンプーで症状を抑えられなかったことから、猫の日常の行動にも目を向けるようになりました。猫と生活していると、猫が後ろ足で首周りをかく仕草をよく見かけますが、伸びすぎた爪でかいていることが、かさぶたを作っている原因であると考えるようになりました。
これまで私は人間用の爪切りで猫の爪をパチパチ切っていましたが、猫が爪切りを嫌がるため、特に後ろ足の爪切りはサボりがちでした。そこで、少しでも猫のストレスを軽減させるため、音のしない猫専用の爪切りを購入し、爪切りの頻度を増やすことで、爪が鋭くなりすぎないよう注意するようにしました。しかし、爪の手入れを徹底しても、かさぶたは依然として治まらず、根本的な改善には至りませんでした。
動物病院で「ダニ」と診断されネクスガード キャットコンボを使用
最終的に自分でのケアには限界を感じ、猫を動物病院に連れて行くことにしました。診察の結果、獣医師から「ダニがいる」と告げられました。毎月欠かさずお風呂に入れて清潔にしていたため、まさかダニやノミが原因だとは思わず、正直なところ信じられませんでした。
それでも、獣医師の指示に従い「ネクスガード キャットコンボ」という駆虫薬を処方してもらい、半信半疑のまま使用を開始しました。ところが、薬してから一ヶ月もたたないうちに、あれほどしつこかったかさぶたがみるみるうちに減っていき、まるで嘘のように症状が消えていきました。
フロントラインプラスで再び効果を実感
この変化を目の当たりにし、原因がダニであったことをようやく実感しました。予防投薬の頻度が月に一度なので、数カ月間点下を行い「もう完治しただろう」と思っていました。
しかし、次の投薬をしばらくサボってしまったところ、再び首周りに小さなかさぶたができはじめ、かゆそうに後ろ足でかく姿が目立つようになりました。
その後、ノミやダニを駆除する成分を含む市販の「フロントラインプラス(猫用)」を購入し、再び投薬を再開しました。すると、かさぶたはみるみるうちに治まり、皮膚の赤みも消えていきました。
ジェネリック薬「キャットプロテクトプラス」でコストを抑える
フロントラインプラスで効果を実感したものの、継続して使用するにはやや割高に感じました。月に一度の投薬を長期間続けることを考えると、もう少し負担を減らしたいという思いがありました。そこで、フロントラインのジェネリック製品である「キャットプロテクトプラス」を試してみることにしました。半信半疑ではありましたが、実際に使用してみると、効果はほとんど変わらず、同じようにかさぶたは治まり、皮膚の状態も安定しました。
さらに経済的な「アース・ペット 薬用ショットオン」に乗り換え
結果として、費用を抑えながらも十分な効果を得ることができたものの、さらにコストを抑えられないかと考えるようになりました。そんなときに見つけたのが、アース・ペットさんから販売されている「薬用ショットオン」です。知名度の高いメーカーだけでなく、1本単位から購入できるため経済的で、初めてでも試しやすい点も魅力でした。
有効成分はフロントラインプラスやキャットプロテクトプラスとは異なるものの、実際に使用してみると結果は同じで、かさぶたは見事に改善し症状も落ち着きました。経済的にも割高な類似品より負担が少なく、効果も十分に実感できたため、現在では数ヶ月に一度のペースで滴下を続けながらリピートしています。
後ろ足でカサブタを引っ掻き防止するネックカラー
前述した、ノミ・ダニを駆虫する首につける薬を使用したところ、炎症が落ち着き、比較的早く効果が見られたものの、すでに大きくできてしまったカサブタがある場合、治りきる前に猫が後ろ足で掻いてしまい、カサブタが剥がれて首が血に染まることもありました。
そこで試したのが猫用のネックカラー(よだれかけタイプ)です。これを首に装着すると、掻いたときにも血がつかず、カサブタが剥がれて悪化しなくなりました。エリザベスカラーの様に視界が遮られないので、猫自身もストレスを感じてないように見えました。
ネックカラーは市販品を購入するほかに、不要になった服の袖口やズボンの裾口を切り取って代用することも可能でした。柔らかい素材を選べばフィット感もよく、猫の負担も少ないです。ただし、最初に購入した綿のネックカラーや衣類で自作したタイプは、掻いたときに破れやすかったり、猫に脱がされてしまうという欠点がありました。
そこで、マジックテープ式でデニム素材のネックカラーに切り替えたところ、破れにくく、脱げることもなくなりました。厚くて丈夫なデニムだと爪でかくとダメージは入りますが綿の様にやぶれたりすることはありません。また、マジックテープ式でしっかり固定できるので、猫が脱いで床に落ちていることもなくなりました。今ではカサブタができたときは、デニム素材のネックカラーがメインで、綿のものは洗濯したときの予備として使っています。






































































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