メーカー別の進化!日立は大容量紙パックの路線へ
高機能タイプのコードレスクリーナーを選ぶポイントとして、かつては吸引力の強さや本体の軽さが重要視される傾向にありました。しかし、コードレスクリーナーを使い慣れたユーザーのニーズは代わりつつあり、簡単なゴミ捨て方法やお手入れの簡易性に関する重視度が上昇傾向にあります。
ワンタッチゴミ捨て機能の標準化
その結果、メーカー各社の製品はワンタッチで手軽にゴミを捨てられる機能が標準装備となりつつあり、利便性を大幅に向上させています。例えば、ワンタッチでゴミ捨てができると謳いながらもゴミが詰まってでてこなかったダイソンの製品は、半手動の操作を加えることによって、クリアビンに溜まったゴミとシュラウドに絡みついたゴミをしっかり捨てられるようになりました。
ロボット掃除機を応用した自動ゴミ収集機能の登場
さらに、最近ではロボット掃除機でお馴染みとなった自動ゴミ収集機能を搭載したドック付きのコードレスクリーナーが市場に登場しています。このような機能は、ユーザーが直接ゴミに触れることなく、衛生的かつ効率的な清掃を可能にします。面倒なゴミ捨てやフィルターお手入れの頻度が大幅に軽減するため、ゴミ捨てやお手入れを頻繁に行う用途で使っている人にとってメリットは大きいです。
フィルターのお手入れ不要!高機能タイプの紙パック掃除機
一方で、日立やシャープは紙パック式を採用することで、簡単かつ衛生的なゴミ捨てに加え、フィルターのお手入れを不要にすることで、さらなる掃除の快適性を図った現実路線の進化を見せています。これにより、ゴミの取り扱いに関する手間や時間をかけたくない人により実用的で効率的なアプローチを実現しています。。
『(新)PKV-BK50L』と『(従来)PKV-BK3K』の違い
シリーズ | かるパック | かるパック |
タイプ | 紙パック式 | 紙パック式 |
型式 | PKV-BK3K | PKV-BK50L |
シャークやパナソニックの自動ゴミ収集ドック付き製品は、ゴミ捨ての手間を解消し、厚い支持を獲得しています。しかし、定期的(月1)なドックのメンテナンス(ゴミ捨てやフィルターのお手入れ)をも避けたいと考えるユーザーの意見も散見され、紙パック式製品への関心も高まっているようです。
そこで、この記事では、日立の紙パックを採用した「かるパックスティック」にラインナップされている従来モデル『PKV-BK3K』と新モデル『PKV-BK50L』の違いをわかりやすく解説します。この記事を読むことで、最新モデルと従来モデルの性能差を理解することができ、用途にあったモデルが選べます。
発売日
シリーズ | かるパック | かるパック |
型式 | PKV-BK3K | PKV-BK50L |
発売日 | 2022年12月 | 2023年12月 |
日立のかるパックスティックは、2022年12月中旬に登場した紙パック式のスティック掃除機シリーズです。第一弾目となるモデルは『PKV-BK3K』に発売され、翌年の12月に『PKV-BK50L』が発売されました。
吸引力と連続使用時間
型式 | PKV-BK3K | PKV-BK50L |
モーター | ハイパワー3Dファンモーター | ジェット3Dファンモーター 風量 約16%向上 |
電圧 | 18V | 21.6V |
連続使用時間 | 強:約8分 標準:約30分※1 標準:約45分※2 | 強:約8分 自動:約8~約40分 標準:約40分※1 標準:約60分※2 |
パワーやスタミナを重要視する場合は新モデルの『PKV-BK50L』を選ぶとよいでしょう。なぜなら、強い吸引力を作り出すモータの風量は前モデルの『PKV-BK3K』より約16%向上しているからです。さらにバッテリーの電圧も『PKV-BK50L』のほうが高くなっており、パワーだけでなくスタミナも向上しています。『PKV-BK50L』は着脱式バッテリーが採用されているため、予備バッテリーを用意するこ使用時間が2倍になり気兼ねなく使えます。
重量
型式 | PKV-BK3K | PKV-BK50L |
重量 | 0.8kg(ハンディ時) 1.1kg(スティック時) | 0.97kg(ハンディ時) 1.4kg(スティック時) |
日立の『PKV-BK3K』と『PKV-BK50L』の掃除機は、同じシリーズのモデルですが、性能と重量のバランスにおいて異なる特徴を持っています。
『PKV-BK3K』の重量はハンディ時で0.8kg、スティック時で1.1kgと非常に軽量ですが、これはバッテリーとモーターのサイズを小さくすることで達成されており、その結果として吸引力が『PKV-BK50L』より劣っています。
一方、『PKV-BK50L』はハンディ時で0.97kg、スティック時で1.4kgとやや重い仕様ですが、前述したようにバッテリーとモーターを大きくすることで吸引力を向上させた結果です。ただし、競合の製品と比べると、21.6Vの電圧クラスで1.4kgは軽い部類に入ります。
従って、軽さを重要視する場合は迷わず『PKV-BK3K』、やや重量を犠牲にしてパワーやスタミナにも振りたい場合は『PKV-BK50L』を選ぶとよいでしょう。
集じん容量
『PKV-BK3K』と『PKV-BK50L』は同じ紙パックが採用されていますが、以下の理由で集じん容積は『PKV-BK50L』のほうが1.5倍も大きくなっており、一般家庭の約4ヶ月分相当のゴミをためられるようになっています。
『PKV-BK50L』は掃除機本体のデザインを考慮し、高さ・幅・奥行の若干の延長により、紙パックを配置している集じん室が拡大されています。また、『PKV-BK3K』よりも吸引力が向上しているため、ごみの圧縮を強化されています。
『PKV-BK50L』は、紙パック容量の増加と吸引力の向上を通じて、より少ない頻度でのゴミ捨てと低いランニングコストを実現しており、ゴミ捨ての手間を減らしたい方やコストを抑えたい場合に最適なモデルとなっています。
機能
シリーズ | かるパック | かるパック |
型式 | PKV-BK50L | PKV-BK3K |
発売日 | 2023年12月 | 2022年12月 |
カラーバリエーション | ライトラベンダー(V) | ライトラベンダー(V) |
仕様 | ||
本体寸法(mm) (長さ×幅×高さ) | 429×92×163(ハンディ時) 277×297×1170(スティック時) | 409×84×156(ハンディ時) 205×230×1082(スティック時) |
重量 | 0.97kg(ハンディ時) 1.4kg(スティック時) | 0.8kg(ハンディ時) 1.1kg(スティック時) |
連続運転時間 | 強:約814.4V分 自動:約8~約40分 標準:約40分※1 標準:約60分※2 | 強:約8分 標準:約30分※1 標準:約45分※2 |
充電時間 | 約2時間 | 約2時間 |
集じん容量 | 0.6L | 0.4L |
バッテリー電圧 | 21.6V | 18V |
ヘッド機能 | ||
ヘッド | パワフルスマートヘッド | パワフルスマートヘッド light |
ヘッド幅 | 約23cm | 約23cm |
自走機能 | ⭕ | ⭕ |
ごみくっきりライト | ⭕緑4灯/白3灯 | ⭕緑3灯/白2灯 |
からまんブラシ | ⭕ | ⭕ |
からまん機構 | ⭕ | ⭕ |
ワンタッチ着脱 | ⭕ | ⭕ |
シンクロフラップ | ⭕ | ⭕ |
クルッとヘッド | ⭕ | ⭕ |
ペタリンコ構造 | ⭕ | ⭕ |
特徴 | ||
自動モード | ⭕ | ❌ |
紙パックするりん構造 | ⭕ | ⭕ |
パワー長もち流路 | ⭕ | ⭕ |
バッテリー交換方法 | 着脱式 セルフ交換可 | 内蔵式 |
交換バッテリー | PV-BEH900-009 | 持ち込み依頼 |
付属品 | ||
ハンディブラシ | ⭕ | ⭕ |
2WAYすき間ブラシ | ❌ | ⭕ |
伸縮すき間用吸口 | ⭕ | ❌ |
布用ブラッシングヘッド | ⭕ | ❌ |
ほうきブラシ | ⭕ | ❌ |
スタンド式充電台 | ⭕ | ❌ |
スティックスタンド | ❌ | ⭕ |
消耗品 | ||
バッテリー | PV-BEH900-009 | 内蔵式 |
紙パック | GP-S120FS | GP-S120FS |
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