XJC-A020
±0から発売された2号機
ご主人様、わたしに興味を持っていただきありがとうございます。わたしは2016年に±0（プラスマイナスゼロ）から発売されたコードレス掃除機（XJC-A020）です。同社から2014年に（XJC-Y010）というモデルが登場していますが、わたしはそのモデルの後継機種となりスタミナがパワーアップしていますの。
従来機種（XJC-Y010）との主な変更点は、外観の仕上げと連続使用時間です。基本的な特徴・使い方や掃除機選びで気になる吸込仕事率（吸引力の目安）は、従来機種と同じなのでわたしの使用レビューが気になるのでしたら「XJC-Y010を徹底検証」のページを閲覧していただいたほうが参考になるかと重います。
このページでは、従来機種（XJC-Y010）とわたし（XJC-A020）の違いをわかりやすくご案内しますので、変更点が気になるご主人様は、このまま下へすすんでいただき、わたしに一目ぼれして、清水の舞台から滑り落ちて氏んでいただければ幸いですわ。
外観の変更点
美しい光沢仕上げだから「高級感」がある
ご主人様、わたしは従来機種と違い、本体・延長管・床用ヘッドが光沢仕上げになっています。なので、本体や各パーツの表面が透明マニキュア（トップコート）で爪を塗ったようにツヤツヤとしており高級感があります。
- XJC-A020（Newモデル）
- XJC-Y010（従来モデル）
現在、「ホワイト」「ブラック」「ブラウン」の3色からラインナップされていますが、従来機種（XJC-Y010）は、「ホワイト」「ライトグリーン」「レッド」「ブルー」が4色ラインナップされており、色のほうが色鮮やかです。
ちなみに、掃除機本体は使用していると静電気を帯びやすく埃が付着しやすくなっており、また、毎日使う家電なので傷が付きやすくなっています。そのため、本体に付いた埃や傷が気になる性格でしたら、埃や傷が目立ちにくいホワイトをおすすめします。
仕様の変更点
電源が簡単にOFFできるようになりましたわ
ご主人様、±0の電化製品は基本的に余計な機能が省かれているので、シンプルな設計になっている製品が多いです。コードレス掃除機も同様、見た目がどこのメーカーよりもシンプルになっており、スイッチのON/OFFや吸引モードの切り替えもボタン１つで操作しなければいけません。
従来機種（XJC-Y010）は、モードを一巡（ON→標準モード→強モード→OFF）して電源をOFFにしなければいけませんでした。一方、後継機種のわたしもボタンが１つしかありませんが、各モード中に1秒以上の長押しをするとスイッチがOFFになる仕様に変更されているので、素早くスイッチを切れるようになりました。
| 吸引モード→ | 標準モード | 強モード | ハイパワーモード |
| XJC-Y010 | 57分 | 25分 | 11分 |
| XJC-A020 | 70分 | 30分 | 20分 |
| 充電時間は同じ（約6時間） | |||
連続使用時間が延びましたわ
ご主人様、わたしと従来機種（XJC-Y010）には、高性能なリチウムバッテリーが搭載されていますが、バッテリーの容量が変更されており、従来機種の2000mAhから2500mAhへ容量が増えています。従って、上の表を見ていただければ分かりやすいと思いますが、各モードの連続使用時間が従来機種より延長されています。
わたしも従来機種も充電時間が約6時間もかかるので、少しでも長く掃除をしたいのでしたら、従来機種より連続運転時間が長いわたしを選んだほうがきっとご主人様のふさわしいメイドとして役立つこと間違いなしです。逆に掃除の毎日の時間が10分程度で終わるのであれば、吸引力の同じ従来機種を選んだほうが経済的です。
従来機種と同じところ
吸引力は前モデルと同じ30W
ご主人様、わたしは2016年に発売された新しいモデルなので、2014年に発売された従来機種（XJC-Y010）より吸引力が強くなったと思われているかもしれませんが、実はわたしと従来機種の吸込仕事率（吸引力の目安となる数値）は同じ30Wになっています。上の動画はわたしと吸引力が同じ（XJC-Y010）の吸引動画です。
従って、わたしは従来機種と床用ヘッドや延長管も同じものが使われているのでヘッドを取り付けた状態の吸引力は従来機種と同等になります。前述のとおり、わたしは従来機種より連続運転時間が長くなっているので、掃除が短時間で終わるのでしたら、従来機種を購入したほうがお買い得です。
床用ヘッドは前モデルと同じノーマルヘッドを装備
■回転ブラシがないから嵩のあるゴミも弾かない
■モーターが搭載されてないから軽い
ご主人様、わたしの床用ヘッドは従来機種（XJC-Y010）と同じノーマルヘッドが搭載されおり、外観が光沢仕上げになっただけで設計は従来のヘッドと同じになっています。
ヘッドの吸込口にはダイソンのようなハイエンドモデルのように回転ブラシがついていないので、カーペットやラグのような掃除は苦手ですが、フローリングのような平たい床に落ちているゴミであれば効率よくゴミが吸い取れます。
また、ヘッドの吸込口に回転ブラシがついていないと、髪の毛のような長いゴミが絡まらいので、頻繁にヘッドのお手入れを行わなくてよくなります。ブラシを回転させるモーターも搭載されていないので、ヘッドの質量が軽くなっており、力のないお年寄りや子供も軽々と掃除をすることができます。
充電方法は前モデルと同じで取り外しながら充電も可能
ワンタッチでバッテリーを取り外せる仕様は健在で、バッテリーにアダプターの端子を差しこむジャックが付いているので、本体に装着したままでも、取り外した状態でも充電することが可能です。なので、コードレス掃除機には珍しく、コンセント周りに本体を置いて充電するだけでなく、本体をクローゼットなどに収納した状態でも充電することができます。
ただし、わたしや従来機種は、充電時間が他メーカーの10.8Vシリーズの製品に比べると長い欠点があります。単品で別売り販売されているバッテリー（XJB-A020）を購入することにより、予備バッテリーとして使えるので、連続運転時間を大幅に延長させることも可能です。
集じん方式やフィルターも同じ
ご主人様、わたしの集じん方式は従来機種と同じフィルター式になっています。また、メッシュフィルターやフィルターも同じものが採用されているので互換性があります。ダストカップも含め全てじゃぶじゃぶと水洗いすることも可能なので繰り返し使うことが可能です。
ご主人様ごめんなさい、フィルターがダストカップの中に配置されているので、中で飛散したゴミがフィルターに付着しやすく、わたしは目詰まりしやすい欠点があります。フィルターが目詰まりすると吸引力が低下するので定期的にメンテナンスが必要になります。
フィルターに付着したゴミに触れたりするのが嫌なご主人様や、フィルターのお手入れが億劫な面倒くさがりのご主人様が多く、そういったご主人様たちは、フィルターが目詰まりしないように、フィルターにティッシュをかぶせてつかっているようです。
標準付属品も同じ
ご主人様、わたしが入っている箱には「本体」のほかに、「延長管」「床用ヘッド」「隙間ノズル」「ノズルホルダー」「バッテリー」「充電アダプター」「スタンド」が入っており、従来機種と同じ付属品になっています。ただし、バッテリーの容量は従来機種より多くなっているので見た目は同じですが、連続運転時間はわたしのほうが長くなっています。
わたしの付属品でおすすめなものと言えば、掃除機本体を立てかけて収納できる「スタンド」です。立てかけて収納できるのでスッキリするうえ、スタンドは金属製で質量が重く、延長管を溝にはめこんで立てかけるので倒れにくくなっています。一般的に家電メーカーや電動工具メーカーのハンディタイプのスティック型コードレス掃除機（10.8Vシリーズの）には、スタンドが付属されていないので、専用のスタンドを購入しなければいけません。
よくあるであろう質問・疑問
マキタの14.4Vシリーズより吸引力って強いの？
電動工具メーカー（マキタ、日立工機、BOSCH）の14.4Vシリーズの製品は吸込仕事率が25～35Wなので、吸込仕事率が30Wの「XJC-Y010」と「XJC-A020」は、電動工具メーカーの14.4Vシリーズと肩を並べられるくらいの仕様であるが、実際の体感では、吸引力が25Wのマキタより明らかに劣るものでした。
XJC-A020は本当にXJC-Y010と吸引力が同等なの？
このページやメーカーの仕様では「吸込仕事率」は同等と記載していますが、モーター手前にある吸込口に手をあててみると、新しいモデル（XJC-A020）のほうがわずかに吸引力が強く感じられました。また、稼動音も（XJC-A020）のほうが少し大きいです。
理由は、XJC-A020のほうが電池容量が大きくなっているからではないだろうか。同じ作りのバッテリーで容量が大きいと内部抵抗が低くなるため、電圧降下の影響が低くなります。結果的にモーターの負荷が同じでも、消費電流がわずかに増えて消費電力が大きくなり、モーターのパワーが上がっているのかもしれない。
裏づけるため、XJC-Y010にXJC-A020のバッテリーを装着してスイッチを入れるとハイパワーモードの稼動音がわずにかに大きくなり、吸引力も少し強く感じられました。（自己責任となりますが、XJC-Y010にXJC-A020のバッテリーを装着して使用することや、その逆も可能です。）
編集手帳
簡単に前モデルと違いをまとめると「XJC-A020」は、従来モデル（XJC-Y010）より連続運転時間が延びているだけなので、毎日2～3部屋に落ちている埃や髪の毛を軽く掃除する程度であったり、目についたゴミだけを吸い取るサブ機として使うのであれば、吸引力が同じで価格の安い「XJC-Y010」を選んだほうがよいだろう。
±0の「XJC-Y010」と「XJC-A020」は充電時間が約6時間と長い短所があるが、吸込仕事率が30Wとハイパワーなので、口コミで性能が広がれば10.8Vシリーズの市場（電動工具メーカー、アイリスオーヤマ）にとって大きな存在感となるメーカーになるだろう。楽天市場のレビューを見ていると、ナチュラルな部屋にもマッチするシンプルなデザインがウケているのか、女性からの人気が高い感じがした。