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eufyのHomeVacをレビュー!特徴や性能を分かりやすく解説

ラインナップ一覧

Image機種名(モデル)発売日

HomeVac Duo
使用レビュー
2016年6月

HomeVac
使用レビュー
2017年1月

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eufyから第2弾目となるスティック機(HomeVac)が登場

2017年1月18日にAnkerの家電ブランド「eufy(ユーフィ)」から、第2弾目となるスティックコードレスクリーナー「HomeVac」(販売価格14,800円)が発売された。eufyとはAnkerが2016年9月21日に発表した家電ブランド。すでに発売されているコードレス掃除機やロボット掃除機などの生活家電も「eufyブランド」で統一される。なお、Ankerが得意としているスマホのモバイルバッテリー、Bluetoothスピーカー、PC周辺機器などは、これまで通り「Ankerブランド」として継続される。

上は縦長のダンボール(710mm×295mm×140mm)に梱包されて我が家に配送されてきたHomeVacだ。一般的な電機メーカーのコードレス掃除機は家電量販店やネット通販で注文することができるが、eufyの販路は主にインターネット「アマゾン楽天市場(公式)」のみとなっているため、アマゾンか楽天のIDを作成してから注文しなければいけない。基本的にeufyの家電は価格が変動しないため、常に最低価格で販売されていると思ってよいだろう。

従来製品と同じ重心が床下近くにあるスタンドタイプのスティック型コードレス掃除機であるが、本体とハンドルが分離された状態で梱包されているので組み立てる必要があった。組み立てるといってもコイン1枚あればボルトを締め付けることができるので、女性でも簡単に組み立てることが可能(写真参照)。ただし、本体とハンドルの間にコードが繋がっているので、箱からだすときに引っ張って断線しないように気をつけたい。

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「HomeVac」と「HomeVac Duo」の違い

HomeVac Duoモデル名HomeVac
2016年発売日2017年
ステッィク
ハンデイ
特長ステッィク
同等吸引力同等
強モード:24分
エコモード:60分
連続使用時間強モード:22分
エコモード:50分
21.6Vバッテリー電圧28.8V
2000mAhバッテリー容量2200mAh
充電スタンド充電方法充電アダプタ
4.5時間充電時間5時間
2.6kg重量2.5kg
サイクロン集じん方式サイクロン
0.5L集じん容量0.9L
取外し式ゴミ捨てワンタッチ

基本的な仕様の違い

上の表は、掃除機を選ぶ際に重視するスペックだ。双方のスペックの違いをわかりやすく比較してみた。

実は新モデル(HomeVac)に搭載されているバッテリーの電圧は28.8V、前年モデル(HomeVac Duo)の電圧よりアップしている。そのため、新モデルは吸引力がアップしていると思われたが、メーカーに問い合わせをしてみると吸引力は同等とのこと。その他の基本的仕様(稼働時間、充電時間)も若干前年モデルに劣っているものの大きな差はみられない。

では、新モデルのどこに優位な点があるのかというと、ゴミを回収する「ダストケースの集じん容量」が増えたことだろう。さらに、ダストケースの底にフィルターを取り外さなくてもゴミが捨てられる「ゴミ捨て用フタ」が搭載されたため、ゴミを簡単かつ衛生的に捨てられる構造となっている。また、下の「HomeVacの集じん方式」のところで詳しく説明するが、フィルターのお手入れ頻度が少なくなるというメリットも存在する。

ただし、前年モデルより劣っている部分も多く、「連続運転時間」や「充電時間」が少しばかり劣っている。また、前年モデルに標準付属されていたサッと充電+収納することができた「充電スタンド」が付属されておらず、「充電アダプター」を抜き差しして充電+掃除開始をしないといけないため、ちょっとした一手間がかかる短所も。さらに、「ハンディ掃除機」として使うことができないので、床以外の車内や家具などの掃除もしたい場合は前年モデルを選んだ方がよいだろう。

ハンディークリーナーとして使えなくなった

前年モデルにはエレクトロラックス社のエルゴラピードと同じ「2in1スタイル」が採用されており、スティックからハンドユニット(本体)を取り外すことにより、ハンディークリーナーとして使うことが可能であった。新モデルも箱からだすまではてっきり「2in1スタイル」が採用されているものだと思っていた。しかし、組み立てた掃除機を見て何か違和感を感じ、まじまじと見てみるとハンドユニットをスティックから取り外せない仕様に変わっていた。

基本的に各メーカーから登場している床を掃除ができるスティック機は、ほとんどの製品がハンディークリーナーとしても使用することができ、片手で軽々持ち上げられる重さになるので、ちょっと目についたゴミから、机や棚のような高い場所、そして階段や車内など狭い場所の掃除に便利であった。しかし、HomeVacはハンディークリーナーとして使うことができないので、ツインバードのように床しか掃除ができないスティック機と考えた方がよいだろう。

充電方式が充電スタンドから充電アダプターに

基本的にHomeVacのような重心が床下近くに配置されているスタンドタイプの製品は、メーカーを問わず掃除機本体を自立させることができることと、充電スタンドが標準付属されているので掃除機をサッと出し入れできる共通の特徴がある。従来モデルも自立させることができ、充電スタンドが付属されていた。しかし、新モデルは自立させることができるものの、充電方式が変わり充電スタンドが付属されていなかった。

新モデルの充電方式は、本体にある充電ソケットに丸型コネクターを差し込んで充電しなければいけない面倒な仕様に変更されていた。従来モデルは充電スタンドに置くだけで充電と収納が同時に行え、サッと本体を取り出し掃除を開始することができた。一方、新モデルは立てかけて収納することができるものの、掃除機本体を出し入れする際に、丸型コネクターを本体から抜き差しするというちょっとした一手間がかかるので、従来モデルから乗り換えるユーザーは面倒と思うだろう。

新モデルは自立させて収納することはできるが、子供やペットが勢いよくぶつかれば倒れてしまうこともある。そのため倒れないように収納したい場合は、家具と家具の狭い隙間に収納するか、付属されている「壁取り付け具」を使用して壁に設置する必要がある。ちなみに、「壁取り付け具」は壁に穴を開けてネジ止めする必要があるので、壁に穴をつけられない賃貸住宅などでの使用は難しい。どうしても本体が倒れないように壁にしっかり設置したい場合は、壁に傷をつけずに柱を突っ張れるディアーウォール(約800円)の使用をおすすめする。

集じん容量アップ+ゴミ捨てがストレスフリー

上の写真(左)前年モデルと新モデルのダストケースを比較したものだ。新モデルの方がダストケースやフィルターが大きくなっているため、前年モデルよりゴミを溜められる量が増量された。さらにフィルターからゴミが溜まるダストケースの底部との距離が長くなったため、ダストケース内で飛散した微細な粉塵がフィルターに運ばれて目詰まりしにくくなっている。

さらに前年モデルはダストケースに溜まったゴミは、ダストケースに組み付けられたフィルターを取り外してから捨てなければいけなかった。一方、新モデルではダイソンのようにダストケースの底からゴミを捨てられるように改良されたため、従来製品のようにフィルターを取り外さなくても簡単にゴミ捨てが行えるようになっている。

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HomeVacの吸引力(吸込仕事率)

吸引力は前年モデルと同じまま

eufy(ユーフィ)が販売しているコードレスクリーナーは、吸引力の指標となる吸込仕事率を公表していない。新モデルは前年モデルに比べると本体に搭載されているバッテリーの電圧が高くなっているため、前年モデルより吸引力が強くなっているイメージがあるかもしれないが、ANKERのサポートセンターによると前モデルと新モデルの吸引力は同じという回答をいただいた。従って吸引力の評価を知りたい場合は、アマゾンなどでレビュー数が多い前年モデルの口コミも参考になるだろう。

現在、ハイエンドタイプを販売しているメーカーで吸引力が圧倒的に強いのは、新型のダイソン、パナソニック、日立アプライアンスである。その他のメーカーもヘッドをコンパクトにして吸引力をカバーしていたり、他社にはない付加機能で差別化を図っている。そして、HomeVacの吸引力はダイソンのように吸引力がずば抜けて強い部類には入らないが、フローリングや畳、毛足の短い絨毯などの掃除はこれ一台でも十分だと感じた。大手電機メーカーのように背伸びをしなくても購入できる価格なのも嬉しい。

バッテリーの電圧と容量が上がったのは、ダストケースの容量をあげたことにより、風路が増し吸引力の低下をカバーするためではないだろうか。

フローリングに落ちている髪の毛、チリ、埃、お菓子の食べこぼしなどのゴミも楽に吸引することができた。また、回転ブラシ付きなので、フローリングの溝に落ちているゴミもなんなく集じんできた。

回転ブラシ付きなので、フローリングだけでなく畳の溝にはいりこんだ微細なゴミも集塵することができる。ただし、昔の掃除機に搭載されていたような少し硬めのブラシが搭載されており、古い畳だとイグサを傷つけてしまうことがあるので、畳の目に合わせて掃除をしたほうがよいだろう。

毛足の短いループタイプやカットタイプのカーペット(絨毯)でも、回転ブラシが止まることなく、繊維に絡みついた髪の毛や奥深くに入り込んだ微細なゴミも集じんできた。

少し硬めのブラシが搭載されているので、毛足の短いカットタイプの絨毯に絡みついたペット(猫)の抜け毛も効率よく集じんすることができた。この時期は毛が生え変わる換毛期なので、ペットの抜け毛が効率よく集じんできない製品だと大変。

毛足の長いラグや毛足が拠られて太いラグでは回転ブラシが停止してしまったので、奥深くに入り込んだゴミを搔き上げながら集じんすることは難しい。

床を傷つけるペットや小さい子供がいると、ジョイントマットをフロアに敷いている家庭も多いと思うが、フラットなマット上もヘッドを軽く滑らせながら掃除することができた。マット表面に張り付いてヘッドが前後に滑らせにくい製品も多いので、コードレス掃除機を選ぶ際は気をつけられたし。

低価格なのにかかわらずヘッドの前面にはLEDライトを搭載。証明のない場所や家具下など陰になった薄暗い場所の掃除に大変便利である。また、ヘッドに床面を至近距離で照射してくれるLEDライトが搭載されている製品は、一見ゴミが落ちていないような明るい場所も、LEDライトで床を照射することにより、塵・埃が反射するので、ゴミの有無がわかりやすいメリットも存在する。


ヘッド吸込口には、モーター駆動で回転するブラシが搭載されており、フローリングや畳の溝から、カーペット(絨毯)に絡みついた髪の毛やペットの抜け毛、そして、カーペットの奥深くに入り込んだゴミを掻き上げることができる。ただし、毛足が長いカーペットでは負荷がかかってしまいブラシが停止することがあった。
昭和の掃除機のパワーヘッドに搭載されているようなチープな回転ブラシであるが、この価格で家全体を掃除できる28.8Vのリチウムイオンバッテリーとモーター駆動の回転ブラシ付きモーターヘッドが搭載されているので文句は言えない。ブラシは硬めで短く、髪の毛、ペットの毛、糸くず、絨毯繊維が絡みつきやすいので、毎日掃除した場合、一週間に一回はお手入れが必要であった。回転ブラシは工具不要で簡単に取り外すことができる。
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HomeVacのゴミの捨て方

底フタが付いたからゴミ捨てに手間がかからなくなった

前年モデルのダストケースには、ゴミを手軽に捨てられる底フタが付いていなかったため、ダストケース上部に配置されているフィルターを取り外してからゴミ捨てを行わなければいけなかった。フィルターにはゴミが付着しているため、手が汚れやすいうえ、フィルターを着脱する際に埃が舞い上がりやすい欠点も存在した。

一方、新モデルにはダイソンの製品と同じようにダストケースの底にフタが付いたため、汚れたフィルターを手で触れることなくゴミ捨てが行えストレスフリーになった。また、塵・埃が付着したフィルターを取り外さなくてもゴミ捨てが行えるため、前年モデルより埃を舞い上がらせることなくゴミ捨てができるメリットは大きい。

フィルターはダストケース上部に配置されており、引っ張り上げるだけで簡単に取り外せた。ダイソンのように空気とゴミを分離する性能が格段に優れているわけではないので、毎日掃除をした場合、1週間に1回はフィルターのお手入れをした方がよいだろう。フィルターが目詰まりした状態で使用し続けると故障しやすいからだ。

新モデルは前年モデルと違い、ゴミを手軽に捨てやすくなったものの、ダストケースの底フタにチリや埃が付着しやすい。なので、これらの微細なゴミを効率よく払い落とせる毛先の細いダスター刷毛の使用をおすすめする。ダスター刷毛でフィルターのお手入れもすることができるが、溝に詰まった埃・塵は柄で軽く叩き、振動を与えることで簡単に落とせた。

ダストケースセットは、「ダストケース」「メッシュフィルター」「HEPAフィルター」の3つのパーツで構成されており、これらは水洗いすることが可能となっている。メンテナンス性が高く、長年清潔に保てるのは嬉しい。
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HomeVacの集じん方式


同じ一段式サイクロン構造なのに、フィルターが目詰まりしにくい

新モデルの集じん方式は、前年モデルと同じ吸い込んだ空気とゴミを遠心分離するサイクロン方式が採用されている。フィルターも前年モデルと同じダストケース上部に配置されており、「メッシュフィルター」と「HEPAフィルター」の2重構造となっている。前年モデルと同じ構造と種類のフィルターであるものの、フィルター捕集面積が広くなったため、前年モデルより強い吸引力を維持しやすくなっている。

その他にもフィルターが目詰まりしにくい点があり、ダストケースのゴミを溜められる容量が増えたため、フィルターとダストケース底部との距離が延長され、ダストケース内で飛散した微細なゴミがフィルターに捕らえにくくなっている。

さらに、前年モデルと違い、ダストケースが円柱状に改良されているので、遠心力によって壁際をグルグル回っているゴミが失速しにくく、目詰まりするフィルターに運ばれにくい。
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HomeVacの重量

持ち上げたときは重たいが、掃除をしてるときは軽い

新モデル(2.6kg)と前モデル(2.5kg)を重さを比較すると約100gほど差があり、双方をその場で持ち比べてみないと分からないようなわずかな差なので、重量を重視する場合はどちらを選んでも問題ないだろう。

ちなみに、eufyの製品は重心が下に配置されているスタンドタイプのスティック機であることと、ヘッドに大きい車輪が搭載されているので、ヘッドが床についている状態だと手首にあまり本体の重量を感じることなく、スイスイとヘッドを前後に滑らしながらフロアを掃除をすることができる。

ただし、重心が手から離れているため、本体を持ち上げたときは、ダイソンのような重心が上にあるハンディタイプより重たく感じる。なので、そちらを重視する場合、現行モデルであれば軽さで定評のある「シャープのRACTIVE Air」や「東芝のトルネオV」を個人的におすすめしたい。

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HomeVacの音の大きさ

新モデルは耳につく甲高い音が軽減された

新モデルと前年モデルのパワーを比較すると、吸引力や回転ブラシの集じん性能に違いは見られなかったものの、運転音の大きさには明らかな違いがあった。近年、スティック型コードレス掃除機のシェアが急上昇し、大きな音をだせないアパートなどの賃貸住宅でも使用されることもあり、掃除機の運転音を気にする人も多い。

モデルエコモード強モード
HomeVac Duo
前年モデル
74dB83dB
HomeVac
新モデル
74dB80dB

上は新モデルと前年モデルの運転音の大きさを比較した動画であるが、強モードの運転音はわずか3dBほどしか差はなかったが、新モデルは甲高い音が軽減されているため、体感ではかなり静かに感じた。エコモードの運転音も数値では差はなかったものの、やはり甲高い音が軽減されているため新モデルの方が耳につかなかった。

ただし、前年モデルからの乗り換えのユーザーは静かになったと感じるかもしれないが、新モデルにもコードレス掃除機特有の甲高い音が残っているので、新規のユーザーからするとまだうるさく感じるかもしれない。音が気になる場合はエコモードに切り替えて掃除をしたほうがいいだろう。

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