6年ぶりに新シリーズのハンディクリーナーが登場
ダイソン株式会社は、2023年5月23日に新しいハンディクリーナーを発売しました。新しくラインナップされたモデルは、「Dyson V8 Focus Clean」と「Dyson Micro Focus Clean」の2機種。付属されている専用ツールと組み合わせることにより、布団やソファーなどの布製品から、卓上や車内の清掃をすることができます。
この記事では、ダイソンのコードレスクリーナーに詳しい筆者が、ダイソン初心者が迷わずに選べるように「Dyson V8 Focus Clean」と「Dyson Micro Focus Clean」の違いを分かりやすく解説します。この記事を読むことでどちらのハンディクリーナーが用途に合っているのかわかります。
モデル | Micro Focus Clean | V8 Focus Clean | V7 Mattress | V6 Mattress |
発売日 | 2023年 | 2023年 | 2017年 | 2015年 |
ダイソンから約6年ぶりに布団も掃除できる新しいハンディクリーナーが発売されました。UV照射で殺菌や除菌するといったウリ文句の製品もあるなか、ダイソンからは、吸引力を推す[V8 Focus Clean]と、軽さにウェイトを置いた[Micro Focus Clean]の2機種をラインアップ!
パワーやスタミナを重視したい
モデル名 | Dyson V8 Focus Clean HH15 | Dyson Micro Focus Clean HH17 |
モーターの種類 | V8デジタルモーター 107,000min-1 | Dyson Hyperdmium™ 105,000min-1 |
連続使用時間 | 通常:約40分/30分 強: 約5分 (非モーター駆動/モーター駆動) | エコ:25分/20分 強:5分/5分 (非モーター駆動/モーター駆動) |
充電時間 | 約5時間 | 3.5時間 |
バッテリ | 21.6V | 14.4V |
吸引力や連続運転時間を重視したい場合は、迷わずV8 Focus Cleanを選びましょう。
ダイソンは吸引力の指標となる吸込仕事率は開示していませんが、強い吸引力を生み出すモーターやバッテリーの仕様はV8 Focus Cleanに搭載されているもののほうが高スペックのため、V8 Focus Cleanのほうが吸込仕事率が高いです。
筆者も同じ本体のスティックタイプ(V8/Micro 1.5kg)を所持していますが、体感でもV8のほうが圧倒的に強く、布団やカーペットの奥深くまで掃除ができます。ただし、掃除の途中で充電が切れると、フル充電に約5時間がかかるのがネックとなります。
また、バッテリー容量もV8 Focus Cleanのほうが大きく、連続使用時間の仕様もV8 Focus Cleanのほうが長時間の清掃に対応するため、スタミナを重視する場合もV8 Focus Cleanを選ぶとよいでしょう。ただし、強モードはどちらも約5分間しか使用できないため、基本的に(エコ/通常モード)を多用することになります。
軽さを重視したい
モデル名 | Dyson V8 Focus Clean HH15 | Dyson Micro Focus Clean HH17 |
サイズ | 幅134×奥行334×高208(mm) | 幅85×奥行290×高222(mm) |
重量 | 1.54kg | 1.37kg |
軽さを使いまわしやすさを優先したい場合は、本体重量が軽く、スラッとしたMicro Focus Cleanのほうが適しています。V8 Focus Cleanは、バッテリーやクリアビンを含むサイクロン部分の重量が重たいうえ、一昔前のダイソンと同じ、ややずんぐりした形状の本体設計だからです。
一方のMicro Focus Cleanはダイソン史上最軽量のMicro 1.5kgと同じ本体なので、軽くて取り回しやすい設計になっています。筆者も同じ本体のスティック機を所持していますが、体感でも軽さや使い勝手はMicro 1.5kgがV8を凌駕。掃除に対するハードルも劇的に低下させます。
ダストカップの容量を重視したい
モデル名 | Dyson V8 Focus Clean HH15 | Dyson Micro Focus Clean HH17 |
集じん容量 | 0.54L | 0.2L |
ゴミ捨てのしやすさはどちらも簡単に行うことができます。従来機はパカっとワンタッチでOKでしたが、ゴミがクリアビンの中で詰まることがあったため、ゴミに触れなければいけない場合がありました。現行機はレバー式が採用されており、中に詰まったゴミをこそぎ落としながら捨てられるため、従来よりゴミに触れる機会も減ります。
ただし、軽量設計のMicro Focus Cleanは、クリアビンも小型化しているため、ゴミを溜められる量がV8 Focus Cleanより少なくなっており、ゴミ捨て頻度が高くなります。狭い範囲や目についたゴミを吸引する用途だと0.2Lでも問題となりませんが、抜け毛の多いペットがいる環境では、一回の掃除ですぐに一杯になるほどゴミ量を溜められません。
空気とゴミの遠心分離性能を重視したい
モデル名 | Dyson V8 Focus Clean HH15 | Dyson Micro Focus Clean HH17 |
サイクロンの種類 | 2 Tier Radial™サイクロン サイクロン数 15気筒 遠心力 47,000G | Radial Root Cyclone サイクロン数 8気筒 遠心力 96,000G |
フィルターのお手入れをなるべくサボりたい人に最適なのは、2 Tier Radial™サイクロンが採用されているV8 Focus Cleanです。
仕様上では遠心力が強いMicro Focus Cleanのほうが空気とゴミの分離能力が高い印象を受けるかもしれませんが、サイクロンが垂直に近い状態で配置されているV8 Focus Cleanのほうがフィルターが汚れにくいので、フィルターお手入れの頻度が減ります。
スイッチ方式で決めたい
モデル名 | Dyson V8 Focus Clean HH15 | Dyson Micro Focus Clean HH17 |
スイッチ | トリガー式 | ボタン式 |
V8 Focus Cleanには、トリガー式のスイッチが採用されています。トリガースイッチは、トリガーを指で引くことで作動します。シーンに応じてこまめにON/OFFできるため、バッテリー残量を最大限に活用することができます。しかし、トリガーを押し続ける必要があるため、長時間の使用では指が痛くなるという批判もみられます。
Micro Focus Cleanに採用されているボタン式スイッチは、一度押すだけで電源をオン/オフすることができます。指で押し続ける必要がないため、手に余計なストレスをかけることなく掃除をすることができます。ただし、電源が常にオンの状態であるため、節電効果が低いデメリットが存在します。
アタッチメントを重視したい
モデル名 | Dyson V8 Focus Clean HH15 | Dyson Micro Focus Clean HH17 |
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どちらのモデルもスクリューツールが付属されているので、布団などの寝具やソファーなどの布製品の製品に対応します。スクリューツールは、従来のミニモーターヘッドと違い、ブラシに絡みついたゴミをほどきながら吸引することができるので、髪の毛やペットの毛を掻き出してもブラシに絡みにくく、ブラシを外してゴミを除去するお手入れから解放されます。
Micro Focus Cleanに付属されている卓上ツールやコンビネーション隙間ノズルで、卓上や狭い場所の清掃はできますが、手の届きにくい座席シートの下などの清掃は、延長ホースが付属されているV8 Focus Cleanのほうが最適です。また、スクラッチフリーソフトブラシは、極細ブラシが採用されているため、傷がつきやすい光沢のある物(家電など)の清掃に適しています。
まとめると、寝具、布製品、卓上、狭い場所の清掃はどちらのモデルでも対応しますが、高い場所や手の届きにくい場所も清掃したい場合は、アタッチメントと組み合わせられる延長ホースや、進化したアタッチメントが付属されたV8 Focus Cleanのほうが多彩なシーンで活躍します。
また、新しいスクラッチフリーソフトブラシは、従来のコンビネーションノズルやソフトブラシに採用されているブラシより極細ブラシが採用されているため、傷がつきやすいデリケートな物を清掃シたい場合はV8 Focus Cleanのほうがおすすめです。
価格を重視したい
モデル名 | Dyson V8 Focus Clean HH15 | Dyson Micro Focus Clean HH17 |
価格 | ¥41,800 | ¥38,500 |
強い吸引力を作り出すモーターやバッテリーのスペックが低く、付属品が少ないMicro Focus Cleanのほうが割安になっており、3,300円の差があります。このため、目についたゴミや寝具・ファブリック製品をサッと清掃したい用途の場合は、扱いやすい絶妙な吸引力のMicro Focus Cleanがベストです。
まとめ
モデル名 | Dyson V8 Focus Clean HH15 | Dyson Micro Focus Clean HH17 |
色 | シルバー/シルバー | ニッケル/アイアン |
仕様 | ||
サイズ | 幅134×奥行334×高208(mm) | 幅85×奥行290×高222(mm) |
モーターの種類 | デジタルモーター 107,000min-1 | Dyson Hyperdmium™ 105,000min-1 |
サイクロンの種類 | 2 Tier Radial™サイクロン サイクロン数 15気筒 遠心力 47,000G | Radial Root Cyclone サイクロン数 8気筒 遠心力 96,000G |
連続使用時間 | 通常:約40分/30分 強: 約5分 (非モーター駆動/モーター駆動) | エコ:25分/20分 強:5分/5分 (非モーター駆動/モーター駆動) |
充電時間 | 約5時間 | 3.5時間 |
重量 | 1.54kg | 1.37kg |
集じん容量 | 0.54L | 0.2L |
バッテリ | 21.6V | 14.4V |
特徴 | ||
スイッチ方式 | トリガー式 | ボタン式 |
ゴミの捨て方 | ||
フィルターの種類 | ||
排気性能 | 粒径(0.3μm)を99.9%捕集 | 粒径(0.3μm)を99.9%捕集 |
バッテリー交換方法 | ドライバーで交換 | ドライバーで交換 |
付属品 | ||
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ダイソンから販売されているハンディクリーナーのスペックや付属品がひとめでわかる比較表は下記のリンク先からどうぞ。
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