VC-CL1200 目詰まり

掃除機のサイクロン集じん方式には、「1段式サイクロン構造」と「2段式サイクロン構造」の2種類があり、「1段式サイクロン構造」が採用されている掃除機は、吸い込んだ空気とゴミを分離する能力が低いため、フィルターが目詰まりしやすく吸引力が低下しやすい欠点があります。

東芝から販売されているトルネオV コードレスの現行機種(VC-CL100、VC-CL200、VC-CL1200)は、ダイソンと同じ「2段式サイクロン構造」が採用されています。そのため東芝のトルネオV コードレスシリーズのモデルはゴミと空気を分離する能力がダイソンに匹敵するものだと考えていました。

しかし、2ヶ月前から2015年に発売された「VC-CL1200」使っていますが、吸い込んだ空気とゴミをサイクロン部分で分離する能力はダイソン以下という結果になりました。

vc-cl1200-フィルターの目詰まり

DC35/DC45(ルートサイクロン)以下の分離能力

上の写真はVC-CL1200のフィルターです。毎日使った場合、1週間もするとフィルターの表面がこのように汚れてきます。ダイソンだと1ヶ月使用したとしてもこんなに目立った汚れは発生しません。最初は何かの間違いかと思い、サイクロン部分とフィルターを水洗いし、バラしてから組み付け直しましたが、何度やってもすぐにフィルターが微細なゴミや埃で汚れてしまいました。

vc-cl1200-サイクロン部分 取り外し方

分解したものであるが、ダイソンに比べるとかなり簡素なものとなっていた。おそらくこの大きな吸込口が軽い微細なゴミを吸い込んでしまうので、サイクロン部分をいくら増やしても無駄だと思います。ちなみに、このサイクロン部分にフィルターに付着してるような埃の玉が詰まることもありました。(分解しなくても取れます)

VC-CL1200 フィルター表面

ゴミ捨てやお手入れの簡単さは、吸引力と同じくらい重視したいポイント

短期間でフィルター表面の色が変わるほど汚れるので、ルートサイクロンが採用されているダイソンの古いスティック型コードレス掃除機(DC35、DC45)以下の分離能力でしょう。といっても、東芝のサイクロン掃除機は、国内メーカーの製品と比較すると断トツで目詰まりしにくいレベルです。

よく掃除機の比較サイトで、ダイソン以外のサイクロン掃除機の候補として、ダイソンと同じ「2段式サイクロン構造」が採用されているVC-CL1200をすすめられますが、個人的にVC-CL1200を買うのであれば、フィルターのお手入れやゴミ捨てが簡単で埃が舞い上がりにくいシャープのFREEDシリーズのほうがおすすめです。

集じん容量が少なく目詰まりしやすいコードレス掃除機は、こまめにゴミ捨てやフィルターのお手入れをしなければいけなくなるので、お手入れのしやすさ(簡単+埃が舞い上がらない)は、吸引力と同じくらい重視するポイントだと思います。コードレス掃除機の強みはコードがないから使いたいときにサッと使えることなのに、このポイントが面倒で手間がかかるものだと、二手間(収納場所から引っ張り出してコードを抜き差し)かかる、キャニスター掃除機を使うのと変わりません。

ダイソン 回収部分

綺麗好きな人が使うと発狂する

ダイソンの場合、2段目の円錐形サイクロンで分離された微細なゴミは、ダストカップの中央にある筒状の部分に落ちます。ここに回収された微細なゴミは、ゴミ捨て時に底のフタを開いたときに、ダストカップに入っているゴミと一緒に落ちます。

VC-CL1200 分離能力

VC-CL1200 分離能力

東芝のトルネオV コードレスシリーズも同じ構造だと思っていましたが、2段目のサイクロン部分で遠心分離された微細ゴミはダストカップの上部分に回収されます。ここに搬送された微細なゴミはゴム部分に付着したり、パッキンの間に入り込んだりします。そのため、ゴミを捨てるたびに付着した微細なゴミをブラシで掃いていると、埃が舞いあがり不衛生なので、こまめにお手入れをする人が使うとイライラすることでしょう。

動画では大量に舞いあがる粉じんは映りませんが、ブラシで付着した埃・塵を掃くと大量の粉じんが舞い上がります。この埃が舞いあがる欠点は東芝だけでなく、ダイソンも同じようにゴミ捨てやダストカップの中をお手入れすると埃が舞い上がります。なので、家ではフタ付きの口の大きなゴミ箱に変えたくらいです。

毎日、広範囲を掃除して、動画と同じようにお手入れをするような綺麗好きな人の場合、東芝の現行機種はおすすめしません。もっとダストカップ内のお手入れが簡単かつ衛生的に行なえる製品のほうがよいでしょう。毎回、ゴミ捨てだけ行なって、フィルターやダストカップ内のお手入れは1ヶ月に1回しか行なわない面倒臭がりの人(自分)であれば東芝の現行機種でも問題ないでしょう。

東芝のトルネオV コードレスのフィルターはザル

今、ハイエンドタイプのコードレス掃除機は大半のメーカーが、空気清浄機にも使われているHEPAフィルターを採用しています。しかし、東芝のVC-CL1200はフェルトのようなフィルターなので、超微細なゴミをフィルタリングできないザル目となっています。

上はダイソンV6が紹介されたときの排気のデモンストレーションですが、V6やV8シリーズはプレモーターフィルターが採用されているため綺麗な空気を排出します。このプレモーターフィルターはHEPAレベルで0.3ミクロンもの微細な粒子を99.7%以上捕らえます。

VC-CL1200 フィルター表面

一方、比較されている東芝の「VC-CL1200」はフィルターがザルなので、スモークの微細な粒子を捕らえきらず排気口から勢いよく吹き出していることが分かります。ただし、わたしの予想ですが、ダイソンのプレモーターフィルターが搭載されていない、DC35/DC45/DC62も「VC-CL1200」と同じ結果になると思います。

国内メーカーのデモンストレーションだと自社の従来モデルと比較しますが、ダイソンは自社の従来モデルと比較しないので従来モデルと新モデルとの性能の差が発表会ではわかりにくい。(やらしい)

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■本体質量も体感重量もVC-CL1200のほうが軽いから手首に負担がかかりにくい(FREED2より掃除をしている際の体感重量が軽い)
■サイクロン部分とダストカップを水で丸洗いすることが可能だから衛生的
■バッテリーの充電回数が約2,000回だから長寿命
■ゴミセンサーがついているから微細なゴミの有無がわかる
■柔らかいブラシが採用されているから、アニマルよりカーペットを傷めにくい
■充電スタンドが付属されているから、壁に穴を開けなくてもスッキリ収納できる。
■ヘッドがコンパクトで軽いので取り回しやすい
■価格が比較的新しいモデル(V6/V8)より低価格

ダイソンより東芝(VC-CL1200/VC-CL200)が優れている部分

このままだと東芝のネガキャン記事のようになるので、VC-CL200やVC-CL1200がダイソンより優れた部分を記載してまとめておきます。(いずれレビュー記事に書くつもりですが)ちなみにVC-CL200とVC-CL1200は本体が同じなので仕様も同じです。VC-CL200は布団ノズル、洋服布用ノズル、延長ホースといった専用ツールが同梱されていません。フロアの掃除が用途であれば、VC-CL200を購入したほうがお買い得です。