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日立のコードレス スティッククリーナー「PV-BC500」を徹底調査

日立 PV-BC500のレビュー


日立のコードレス掃除機 性能比較表

日立が発売した2台目のスティックコードレスクリーナー

2015年2月に日立アプライアンスから発売された、スタンドタイプの「パワーブーストサイクロン PV-BC500」を購入した。色は「シャンパンゴールド」「パールレッド」「メタリックシルバー」の3種類がラインナップされている。

PV-BC500-実勢価格

半額近くまで価格が下がってきた今が買い時

このモデルは日立にとって、去年(2014)に発売された「PV-BA100」に次いで、2台目のスティック型コードレスクリーナーとなる。発売当初は8万円前後とかなりの高額で販売されていたが、現在では価格が半額近くまで下がっているので、3万円前後で販売されている今が買いどきではないだろうか。

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PV-BC500 連続使用時間

標準モード約30分
強モード約8分

PV-BC500の連続使用時間

PV-BC500の連続使用時間は「標準モード」が30分、「強モード」が8分となっている。強モードは決して長い時間とはいえないが、わたしは毎日、3つの部屋と廊下を強モードで掃除をしているが、途中でバッテリーの残量がなくなったことはない。そのため、2DKくらいのスペースであれば、強モードで連続運転しても途中でバッテリーの残量がなくなることはないだろう。

標準モードは同じスタンドタイプのエルゴラピード(45分)の上位機種(2015年)に比べると少し短いが、全メーカーの製品と比べると、30分という運転時間は比較的長い部類にはいる。ちなみに連続使用時間を20分~30分と表記しておきながら、実際にそんなに長く使用できないメーカーもあるが、このモデルはきちんと約30分連続稼動した。

今、この記事を書いていて気づいたが、本体後部には表示ランプがあり、バッテリーの残量がなくなってくると、点滅してお知らせしてくれるようだ。わたしは約一ヶ月間、毎日この製品で掃除をしていたが、バッテリーの持ちがいいためか、ランプが点滅しているのを見たことがない。

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PV-BC500の充電時間

PV-BC500の充電時間

PV-BC500の本体を分解してみてみると、電圧:21.6V、容量:2.5Ahのリチウムイオンバッテリーが内蔵されていた。現在(2015)市場に出回っている製品と比べると、比較的電圧の高いバッテリーが採用されており、吸引力が強いと定評のあるダイソンのモデルと同じ電圧である。

満充電するのに要する時間は約3.5時間なので、セパレートチャージ式を採用している製品に比べると長いが、他メーカーの内蔵バッテリー式の製品と比べると平均的な充電時間である。

バッテリーの充電方法は、下の付属品の紹介で詳しく説明するが、充電スタンドが標準付属されているので、このスタンドに乗せるだけで充電をすることが可能だ。そのため、掃除をするときも、充電アダプターを抜き差しする手間をかけることなくサッと開始することができる。

ただし、内蔵バッテリーの寿命がきたときに、メーカーはサービスセンターで修理することを推薦しているため、バッテリーの代金+修理費用がかかることと、最寄のサービスセンターまで持ち込む手間がかかるという短所もある。自分でバッテリーの交換する場合はこちらの記事を参考にしてください。

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PV-BC500の運転音の大きさ

PV-BC500のバッテリーの電圧は21.6Vなので、同じ電圧のバッテリーを採用しているダイソンのモデルと騒音値を比較してみた。PV-BC500は吸引力が強いので決して静かとはいえないが、音の大きさで定評のあるダイソンより少し静かであった。

特に標準モードの運転音は騒音値が10dB以上も差がでており、実際に耳で聞いてもかなり音の大きさに差があるように感じた。ただし、標準モードでも70dB以上の数値がでているので、近所の生活音が聞こえるような環境(アパート、集合住宅等)だと、朝早くや夜中に掃除機をかけると迷惑になる音の大きさである。

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機種対応電源付属品
PV-BC500100Vシャンパンゴールド
パールレッド
メタリックシルバー
伸縮曲がるブラシ吸口
すき間用吸口
ふとん用吸口
充電台
PV‐WBC500100~240Vシャンパンゴールドすき間用吸口
充電台

「PV-BC500」と「PV‐WBC500」の違い

日立アプライアンスから、PV-BC500と瓜二つの「PV‐WBC500」というモデルが販売されているが、PV-BC500との違いは、対応電源と本体色と付属品に違いがあるだけで、吸引力や連続運転時間等の仕様は同等となっている。PV‐WBC500は240Vまで対応していることから、海外で使用する方をターゲットにしてるのではないだろうか。

従って、国内で使用するのであれば、実勢価格の低いPV-BC500を購入したほうがよいだろう。本体色の種類や付属品(ノズル)の数も、PV‐WBC500のほうが少なくなっているので、国内で使用する場合はPV‐WBC500を選ぶメリットはないだろう。

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モデルクラス電圧連続使用時間充電時間
PV-BC200PV-BC200標準クラス18V標準:約40分
強:約13分
約4時間
PV-BC500PV-BC500プレミアムクラス21.6V標準:約30分
強:約8分
約3.5時間

「PV-BC200」と「PV-BC500」の違い

加えて、同年4月にスタンドタイプで2in1スタイルの「PV-BC200」を発売しているが、このモデルは標準クラスに位置し、この「PV-BC500」はプレミアムクラスとなっている。PV-BC500のモデルはPV-BC200より電圧の高い21.6Vバッテリーを採用していることから、吸込仕事率はPV-BC500のほうが間違いなく強いだろう。

また、その他の大きな違いは、PV-BC200は先端から本体を取り外してハンディ掃除機として使える2in1スタイルを採用しているが、PV-BC500はループハンドルが回転しパイプを伸縮させることができるので、手間をかけることなくハンディタイプに形態することができる。

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目次
    1. 日立が発売した2台目のスティックコードレスクリーナー
    2. 半額近くまで価格が下がってきた今が買い時
    3. PV-BC500の連続使用時間
    4. PV-BC500の充電時間
    5. PV-BC500の運転音の大きさ
    6. 「PV-BC500」と「PV‐WBC500」の違い
    7. 「PV-BC200」と「PV-BC500」の違い
  1. PV-BC500の吸引力
    1. ボーリング玉を持ち上げるほどの吸引力
    2. もう吸引力の弱さでイライラしなくなる
  2. PV-BC500のモーターヘッド
    1. ダイソンと全幅が同等 ワイドなスマートヘッド
    2. ロボット掃除機のように勝手に進んでいく自走力
    3. 自走力が強いから掃除中に手が痛くなる心配もなし
    4. 引いても吸い取れる「ダブル吸引機構」
    5. 節電効果が得られる「持ち上げ停止スイッチ」
    6. レバーを引くだけでブラシが取り外せるからお手入れ簡単
    7. 床に落ちているゴミが一目で分かるLEDライト
  3. ハンディクリーナーに形態させる方法
    1. ハンドルが回転するから、あっという間にハンディ掃除機に変身
  4. PV-BC500の集じん方式
    1. 一段構造のサイクロン式
    2. ゴミに触らず簡単に捨てられる「ごみダッシュ」
    3. ゴミが飛散しにくいダストケース
    4. PV-BC500のフィルターは目詰まりしやすい?
  5. フィルターのお手入れ方法
    1. ダストケースに収納されてるブラシでフィルターをお手入れできる
    2. 簡単に分解できて、すべて水洗いできる
  6. PV-BC500の付属品
    1. 回転させるだけで使える「ハンディブラシ」
    2. 伸縮曲がるブラシ吸口
    3. 狭い隙間や隅の掃除に便利な「すき間用吸口」
    4. 布団の掃除ができる「ふとん用吸口」
    5. 自立させた状態で充電できる「充電スタンド」

PV-BC500の吸引力

ボーリング玉を持ち上げるほどの吸引力

日立といえば「モーターの日立」と言われるほどモーターに定評のあるメーカーだが、従来機種「PV-BA100」の購入者のレビューを見ていると、吸引力の弱さに不満を持っている方が多くいるように感じた。4万円以上する高級タイプのコードレス掃除機は、昔のものに比べると吸引力が強くなっているが、まだまだ強い吸引力を求めているユーザーは多くいるようだ。

2台目となったPV-BC500には、新開発された「SDハイパワーファンモーター」を搭載している。モーターの「ステーター」「インペラ」「ディフューザー」の最適化を行うことで高効率でハイパワーを実現。さらに、バッテリーの電圧も18Vから21.6Vにアップされており、吸込仕事率は従来機種の約10倍もあるようだ。

もう吸引力の弱さでイライラしなくなる

掃除機が届いたときにまずおこなう儀式といえば、スイッチをONにして吸込口に手をあてて吸引力を確かめることではないだろうか。PV-BC500が届いたときも、わたしはマニュアルには目もくれずスイッチをONにして吸込口に手をあててみたが、コードレス掃除機なのにキャニスター掃除機かと思うような強いパワーを感じた。

家にはボーリングの玉がないので、1.5L(約1.5kg)のペットをボトルを掃除機の吸込口に吸わせて持ち上げてみた。この本体に装着しているフィルターは、約1ヶ月ほどお手入れはしていないが、約1.5kgのペットボトルを磁石が鉄を引き寄せるかのように軽々と持ち上げることができた。

各メーカーから様々な高級タイプのコードレス掃除機が販売されているが、4万円以上もする製品はどのモデルも吸引力が強い。しかし、このPV-BC500は、間違いなく高級タイプの中では吸引力とモーターの馬力が頭ひとつ抜けている。一般的に吸引力が強いメーカーといえばダイソンを思い浮かべるであろうが、この強力な吸引力だと誰が比較してもPV-BC500のほうが上と答えるだろう。

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PV-BC500のモーターヘッド

PV-BC500 スマートヘッド

ダイソンと全幅が同等 ワイドなスマートヘッド

床用ヘッドには幅が28cmとワイドなヘッドが標準装備されている。コードレス掃除機でヘッドの幅が広いものといえばダイソンのFluffyヘッドがあるが、ブラシバーの長さを比較してみるとほぼサイズが同じであった。これだけ幅が広いと、重たくて使いにくいイメージがあるが、質量はFluffyヘッドより軽くいうえ、自走機能を搭載しているので、軽い動作で掃除をすることが可能であった。

ロボット掃除機のように勝手に進んでいく自走力

ブラシバーには効果の異なる2種類のブラシが配置されている。どちらも同じナイロンブラシであるが、赤色のブラシは緑色のブラシより腰が強く、カーペットやフローリングの奥にはいりこんだゴミをかきだし、緑色のブラシは柔らかく、汚れや菌をふき取る効果がある。

PV-BC500の回転ブラシ

自走力が強いから掃除中に手が痛くなる心配もなし

PV-BC500は高級タイプのコードレス掃除機の中では、吸引力が強い部類であるが、ヘッドが床に張り付くような感覚はほとんどなく、自走機能が搭載されているので、軽い操作でヘッドを前に進められ楽に掃除ができた。自走機能を搭載したメーカーは日立の他にシャープのFREEDやFREED2があるが、自走アシスト力は、現在(2015)販売されているモデルの中では、PV-BC500がトップクラスではいだろうか。

どのくらいの自走アシスト力かというと、手さえハンドルにそえていれば、犬を散歩させているかのように掃除機が前に進んでいくほどだ。上の動画では、掃除機を手に持たず自立させた状態でスイッチを入れると、一人で勝手に進んでいくことからそのアシスト力の強さがうかがえると思う。この掃除機が自力で前に進んでいく姿がシュールなのか、わたしの他にも動画をあげているユーザーがいるので是非視聴していただきたい。

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引いても吸い取れる「ダブル吸引機構」

一般的な掃除機のヘッドには、吸込口の後方に固定されたハケやゴムベラが配置されておりゴミをせき止める効果がある。そのため、ヘッドを前に動かす動作だと、ゴミをせき止めらながら吸引することができる。ところが、ヘッドを後ろに動かす動作では、先にハケがゴミをせき止めてしまうため、ゴミを取り逃がし効率よく吸い取れない短所がある。

ロングローラー(固定ハケ)

PV-BC500のヘッドの吸込口の後方にはロングローラー(回転ハケ)が備わっており、このロングローラーはただの回転ハケではなく、前に動かす動作では回転しないのでゴミをせき止めて吸引し、後ろに動かす動作ではローラーは回転するようになっているので、ゴミをせき止めず吸込口に巻き込んで吸引することができます。
固定ハケ

上の動画では、固定ハケが備わっているヘッドだと、後ろに引く動作ではゴミを先にせき止めてしまい上手く吸いとれていないが、ロングローラーが配置されているPV-BC500のヘッドでは、前だけでなく後に動かす動作でもゴミを逃がさずに吸いとることができるので、一般的なヘッドより効率よくゴミを吸い取れる長所がある。

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持ち上げ停止スイッチ

節電効果が得られる「持ち上げ停止スイッチ」

掃除中にヘッドを床から浮かせることにより、自動的に回転しているブラシを停止する「持ち上げ停止スイッチ」も搭載されている。この機能は他のメーカーにも搭載されているが、ブラシだけでなくモーターも停止してしまうので、掃除をしている場所によっては、この機能が働くとイライラしてしまうことがあった。

例えば、階段の掃除をしていると一段一段ヘッドを持ち上げるたびにモーターが停止するうえ、次の段にヘッドを接地させてもモーターがフルパワーになるまで2~3秒かかるので、モーターが停止しないように、慌てながら掃除をしなければいけない。

一方、PV-BC500の「持ち上げ停止スイッチ」はヘッドを床から浮かせてもブラシの回転のみを停止させるので、使用中にこの機能が働いてもイライラすることはなかった。ヘッドが床から浮いてもモーターは稼動したままなので、すぐにフルパワーで掃除をすることができるからだ。

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レバーを引くだけでブラシが取り外せるからお手入れ簡単

健康な人の髪は1日に50~100本も抜け、さらに犬や猫は毛穴から5~10本の毛が生えているため、ペットを飼っていると、1日に2~3回も掃除機をかける家庭もあるそうだ。何度も掃除をしていると、どうしてもヘッドの回転ブラシに髪の毛やペットの抜け毛が絡みつくので、定期的にお手入れをしなければいけなかった。

PV-BC500のヘッドはブラシバーの全体にナイロンブラシが植毛されているので、一般的な回転ブラシより髪の毛が絡みにくくなっている。さらに、ヘッドの後方にあるレバーを引くだけで、回転ブラシとロングローラーを簡単に取り外すことができた。ちなみに、この2点のパーツは水洗い可能である。

現在(2015)販売されている製品のモーターヘッドは、回転ブラシを取り外すさいに、コインや工具が必要であったり、ブラシバーからベルトを外さなければいけないタイプが多く少し手間がかかったりする。それに比べて、PV-BC500のヘッドは本当にレバーを引いて取り外すだけなので、FREED2の上位機種並みに簡単であった。

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スマートヘッド LEDライト点灯

床に落ちているゴミが一目で分かるLEDライト

比較的新しい日立のキャニスター掃除機を持っている人はお気づきだと思うが、PV-BC500に標準装備されているヘッドは、日立のキャニスター掃除機と同じ特徴を持っているスマートヘッドが標準装備されている。しかし、1点だけ違う特長があり、PV-BC500のスマートヘッドには前面にLEDライトが搭載されているのだ。

意外にLEDライト機能が搭載されている家電メーカーのコードレス掃除機はあまり見かけないため珍しい。LEDライトは薄暗い場所や家具の下や壁際のゴミがよく見えるので、あるとないとでは全然違う。PV-BC500は、電動工具メーカーのように本体にでなく、ヘッドの前面に6灯のLEDが搭載されているので、今まで(2005)で使用してきたコードレス掃除機で一番床に落ちているゴミが見やすかった。

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ハンディクリーナーに形態させる方法

PV-BC500 ループハンドル

ハンドルが回転するから、あっという間にハンディ掃除機に変身

一般的にPV-BC500のようなスタンドタイプのコードレス掃除機は、2in1スタイルが採用されており、先端から本体を取り外してノズルを装着すればキャニスター掃除機として使うことができる。ダイソンのような延長管がついているハンディタイプも、延長パイプを取外しノズルを装着すればハンディ掃除機として使えるが、どちらもハンディに形態させるときに少し手間がかかるものであった。


一方、PV-BC500の持ち手(ループハンドル)は回転させたり伸縮させることができるので、掃除する場所に応じて簡単にハンディ掃除機の形態に変えることができる。便利なブラシノズルも本体の吸込口と一体化しているため、ノズルをくるっと回転させれば、床だけでなく、階段掃除、机やテーブルの上、車のシート、狭いところの奥、入り組んだ場所の掃除も可能である。

PV-BC500 ハンディクリーナー

使用した感想だが、簡単にハンディ掃除機の形態に変えられるので、用途に合わせてサッと掃除ができ大変便利であった。しかし、本体とヘッドを合わせた質量が約2.5kgもあるので、ハンディ掃除機として使うとけっこう手に負担がかかるようだ。わたしは男なので、掃除機の重さはあまり気にならないのだが、掃除する場所(特に高い場所)によっては、連続して使用すると女性やシニアの方にはきついかもしれない。

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PV-BC500の集じん方式

PV-BC500 パワーブーストサイクロン

一段構造のサイクロン式

PV-BC500の集じん方式はサイクロン式となっており、キャニスター掃除機のパワーブーストサイクロンのシリーズの製品と同じ構造になっている。ゴミが溜まるダストケース内のみでゴミと空気を遠心分離をさせているので、2段サイクロン構造を採用している「ダイソン」や「東芝」の製品より、微細なゴミを分離する能力は低いだろう。しかし、目詰まりしにくい工夫やゴミを捨てやすい工夫が施されている特徴もあったので紹介しよう。

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PV-BC500 ゴミの捨て方

ゴミに触らず簡単に捨てられる「ごみダッシュ」

日立のキャニスター掃除機の特徴は、スマートヘッドだけでなくダストケースにも健在だ。このダストケースはずいぶんとコンパクトになっているので、決してゴミを集じんできる量は多いとは言えないが、「ごみダッシュ」が搭載されているので、簡単かつ衛生的にゴミ捨てを行うことができる。

ごみダッシュは「ゴミ捨てボタン」を押すと、下の蓋が開くと同時に、ダストケース内の中心にある円錐状の筒がゴミを押し出してくれるため、ゴミに触れることなく衛生的にゴミが捨てられる。ただし、ゴミが勢いよく落ちるので、埃の舞い上がりを抑えるため、なるべくダストケースをゴミ箱の奥深くに入れて「ゴミ捨てボタン」を押したほうがよいだろう。

長く使っていると底蓋の部分がへこみになっているため、どうしても底や内筒に埃がこびりついてしまうことがあった。そのため、たまに付属されているお手入れブラシで取り除かなければいけない。ちなみに、「ダスター刷毛」で取り除いたほうが、付属のブラシより効率よく綺麗に取り除けるのでおすすめである。

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ゴミが飛散しにくいダストケース

PV-BC500のように簡単にゴミ捨てが行える製品は、他のメーカーにもたくさんあり、どのメーカーも簡単にゴミが捨てられると謳っている。しかし実際は、サイクロン式の場合、中心にある筒状のフィルター部分のメッシュに不定物な髪の毛や埃が付着するので、キャッチコピーのように簡単にゴミ捨てができるとはいえない。

PV-BC500のダストケースは段付形状になっているので、ダストケースに回収されたゴミがサイクロンによって飛散しにくい構造となっている。そのためか、約一ヶ月使用したが、中心にある筒状のフィルター部分のメッシュに、髪の毛やほこり等のゴミが付着していることはなく、本当に簡単にゴミ捨てが捨てることができた。

PV-BC500のフィルター

PV-BC500のフィルターは目詰まりしやすい?

ダストケースは段付形状になっているため、ダストケースの底部に溜まったゴミが飛散しにくくなっており、上部のフィルターに微細なゴミも搬送されにくい設計になっている。そのため、一般的な一段サイクロン構造の製品より吸引力は低下しにくいだろう。しかし、ゴミ捨てラインをゴミが超えたり、下に溜まったゴミが回転せず固まっていたりすると、フィルターが目詰まりしやすくなるのでこまめにゴミ捨てを行ったほうがよいだろう。

わたしは、約一ヶ月間PV-BC500を使用し、そのあいだ一度もフィルターのお手入れをしてこなかったが、吸込仕事率が強力なので、途中で吸引力が落ちた感じはあまりしなかった。しかし、一ヶ月も使用するとフィルターにけっこうな微細なゴミが付着しているので、定期的にお手入れをしたほうがよいだろう。

下の動画は一ヶ月ぶりにフィルターのお手入れした動画だ。分かりづらくて申し訳ないが、フィルターの溝や表面に微細なゴミがけっこう付着していた。ちなみに動画では、付属のブラシより効率よく綺麗に付着したゴミを取り除ける「ダスター刷毛」でお手入れをしている。

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フィルターのお手入れ方法

ダストケースに収納されてるブラシでフィルターをお手入れできる

吸引力が落ちたと感じたら、フィルターが目詰まりしているサインなので、付属されているお手入れブラシやダスター刷毛でフィルターに付着したゴミを取り除きます。それでも、吸引力が弱いと感じる場合や、排気のにおいが気になる場合は、フィルターを水洗いします。

フィルターのお手入れ方法は、ダストケースに固定されているお手入れブラシを取外し、溝部分に溜まったゴミをかきだして取り除く。最近の掃除機に使用されているフィルターは表面がつるつるしているので、簡単に付着したゴミを掃いのけることができた。

簡単に分解できて、すべて水洗いできる

フィルターの取り外し方やダストケースセットの分解の仕方は非常に簡単である。上の動画を見ていただければわかるが、上部のフィルターカバーを回して取外すだけで、組み込まれている全てのパーツを簡単に分解することができた。

また、分解した各パーツは全て水洗いすることができるので、排気が臭くなったり、ダストケースを定期的に洗いたい人にはうれしい。(水洗いするときは黄色い内筒キャップを回して引き抜く必要あり)

個人的にこのフィルターのお手入れ方法は残念である。なぜなら、シャープのFREEDはフィルターを分解しなくても「つまみ」を回すことによってお手入れすることができるからである。また、日立のサイクロン式キャニスター掃除機にも、フィルターに付着したゴミを振動で落とす機構があるので、このプレミアムクラスの「PV-BC500」にも、手間をかけることなくフィルターに付着したゴミを取り除く工夫が欲しかった。

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PV-BC500の付属品

回転させるだけで使える「ハンディブラシ」

ハンディブラシは付属品というより、本体の吸込口と一体化している。側面を持って上に向かってクルッと回転させるだけで、ハンディクリーナーとして使うことができる。ノズルの先端にはブラシが植毛されているので、入り組んだ場所の掃除や床用ヘッドでは傷がつきやすい机やテーブルの掃除に便利である。

このハンディブラシはシャープのFREEDや、各メーカーのキャニスター掃除機にも登載されているものと同じでかなり便利である。埃やチリを舞い上がらせずにかき出しながら吸い取ることができるので、わたしはよく家電製品、キーボード、空気清浄機のフィルターの掃除に使っている。

ハンディブラシはクルっと回すだけで本体に収納することができるので、収納場所から出し入れしたり、何処に置いたか無くなる心配もないので、大変便利である。

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伸縮曲がるブラシ吸口

一般的にスタンドタイプのコードレス掃除機は、床に近い位置に重心があるので高い場所の掃除が苦手である。ハンディタイプに形態しても延長パイプがないので、エアコンや照明があるような高い場所の掃除はできません。

PV-BC500も床下近くに重心があるスタンドタイプなので、スティックタイプの状態で高い場所の掃除をすることはできないが、ハンディタイプに形態させて「伸縮曲がるブラシ吸口」を装着すると、エアコンや照明があるような高い場所の掃除も可能になります。このノズルは充電スタンドに差し込んで収納することが可能だ。

「伸縮曲がるブラシ吸口」は名前の通り、釣竿のように伸縮させるができるうえ、先端のワイドブラシを取り外すと、先端が隙間ノズルの形状になるので、高い場所の掃除だけでなく、家具と家具のあいだの狭い場所の掃除もすることが可能です。ちなみにワイドブラシは左右に45度ずつ回転し、3段階の角度が選べます。

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隙間ノズル 装着時

狭い隙間や隅の掃除に便利な「すき間用吸口」

すき間用吸口は、一般的な掃除機にも標準付属されている、先端がななめにカットされたすき間ノズルだ。部屋やソファーの隅、狭い隙間や溝の掃除に便利である。このノズルも「「伸縮曲がるブラシ吸口」と同様、充電スタンドに差し込んで収納することが可能だ。

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布団の掃除ができる「ふとん用吸口」

健康や清潔志向の高まりから布団専用掃除機が人気をよび、今では各メーカーから、様々な特長を持った布団専用掃除機が販売され市場ができあがっている。PV-BC500には、布団を掃除することができる「ふとん用吸口」も付属されているので、床だけでなく布団の掃除をすることができるので、布団専用掃除機に関心がある人には嬉しい付属品だ。

PV-BC500は吸引力が強いので、布団掃除機として使った場合、生地に貼り付いて掃除がやりにくいと思ったが、3つのプラスチックローラーがついているので、敷布団や座布団ような硬い布団だけでなく、柔らかい毛布や肌掛け布団も吸着することなくスイスイと掃除することができた。ちなみに、「伸縮曲がるブラシ吸口」と「すき間用吸口」は、付属の充電スタンドに収納できるが、「ふとん用吸口」だけ収納することができないので少し残念である。

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自立させた状態で充電できる「充電スタンド」

ダイソンのような手元に重心があるハンディタイプの製品を、自立させて充電させるには、専用スタンドを購入するか、壁に穴をあけてブラケットを固定しなければいけない。専用スタンドはけっこう高額なので財布の負担となってしまう。また、ブラケットは壁にネジで固定しないといけないので、賃貸などの環境だと壁に立てかけて充電したり収納することは難しい。

一方、一般的に床下近くに重心があるスタンドタイプのコードレスクリーナーは、自立させて充電することができる充電スタンド(ベース)が標準付属されている。PV-BC500にも、付属ノズルと本体を収納できる充電スタンドが付属されているので、スタンドを購入したり、壁に穴をあけなくても、自立させた状態で収納しながら充電が行える。

充電するときもパッと充電スタンドに置くだけで充電を開始することができることと、掃除を開始するときもスッと充電スタンドから本体を持ち上げるだけなので、ハンディタイプのコードレス掃除機より、手軽に充電や掃除を開始することができる。ちなみに2015年モデルのエルゴラピードの充電スタンドは、付属品を収納することができないので、PV-BC500のほうがアドバンテージがあるだろう。

日立のコードレス掃除機 性能比較表

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