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マキタクリーナーの高機能フィルターを3ヶ月使用した感想

マキタ-高機能フィルタ《A-58207》のレビュー

マキタ-従来フィルターと高機能フィルターの違い

14.4V/18Vシリーズのフィルター仕様変更!「高機能フィルター」が採用されるまき

現在、マキタのプロ用電動工具に採用されているバッテリーが搭載された充電式コードレスクリーナーは、(7.2V/10.8V/14.4V/18V)シリーズの4種類が販売されているが、三ヶ月前(2014年7月)に14.4V/18Vシリーズのカプセル式モデルに標準付属されているフィルターの仕様が変更された。

従来モデルに採用されていたフィルターは、フェルト素材の〔フィルター〕にメッシュの〔プレフィルター〕をかぶせる仕様だったが、マイナーチェンジされたモデルには、フェルト素材のフィルターが極細繊維の〔高機能フィルター〕に変わり、プレフィルターが無くなる仕様に変更された。

筆者はフィルターの仕様が変更される前から同社の充電式クリーナーを使用しているうえ、高機能フィルターが発売されてすぐに単品で購入したため、三ヶ月間使用した感想と従来フィルターの違いを記しておきたい。ちなみに、高機能フィルターは7.2V/10.8Vのカプセル式モデルにも装着可能であった。

高機能フィルターと従来フィルターの違い

従来のフィルターの汚れ

毎週、水洗いするのが面倒くさかった従来のフィルター!すぐに目詰まりを起こし「ボロ雑巾」のような姿に…

従来フィルターのデメリット
  • フィルターがすぐに目詰まりするから、吸引力が低下するのが早かった
  • 吸引力が低下するのが早かったから、水洗いの頻度が高かった
  • 水洗いの頻度が高いから、すぐに新しいものと交換していた

従来のフィルターを使っていると、定期的に行う水洗いのお手入れがだんだんと面倒に感じてきたことはないだろうか?

従来のフィルターは目の粗いフェルト生地が採用されていたため、毎日掃除をしていると1週間も経つと写真のようにフィルターが目詰まりをして真っ黒に汚れることに。さらに、粉じん(浮遊するような微細なゴミ)がたくさん発生する工房や建築現場で使用すると一回の使用で写真のように汚れることもあった…。

粉じんはプレフィルターのメッシュでは捕集できないため、フェルト生地のフィルターまでいとも簡単に侵入して目詰まりを発生させる。この目詰まりしたフィルターの汚れは、ダスター刷毛で掃いても除去することができないため、頻繁に面倒なフィルターのメンテナンス(水洗い)をしなければいけなかったのだ。

私は頻繁にフィルターのお手入れをするのが億劫になってきたため、この汚れを見て見ぬふりをして、1ヶ月以上お手入れしないなんてことも。そして、ボロ雑巾のように変わり果てたフィルターを見たり、吸引力が著しく低下したのを感じてから、「そろそろ洗わないとやばいな…」と重い腰をあげてフィルターを丸洗いしてたという。
マキタ|高機能フィルター

ブラシのお手入れで目詰まりを解消できるから、面倒な水洗いの頻度が劇的に減る

高機能フィルターのメリット
  • 目詰まりしにくい生地だから→ダスター刷毛で掃くだけで吸引力復活
  • 吸引力が低下しにくいから→水洗いする頻度が少なくなる
  • 耐久性が高いから→消耗品費がかからず経済的

高機能フィルターの素材はメガネクロスのような超極細繊維が採用されているため、従来のフェルト素材のフィルターより目が細かくサラサラとした肌触りになっている。このため、吸引力低下の原因となる微細なゴミがフィルターに付着してもブラシで簡単に掃い落とすことができようになるため、定期的に行っていた面倒な水洗いの頻度が劇的に減ったのだ。また、従来フィルターより生地がへたりにくく、汚れも落としやすいため、消耗費が経済的になるのも嬉しいポイント。
使い古した高機能フィルター

3ヶ月経っても吸引力が落ちないから、水洗いをするのが面倒な方におすすめ!

写真の高機能フィルターは吸引力がどれくらい持続するのか検証するため、約3ヶ月間水洗いせずに使用したものだ。さすがに生地表面は薄汚れてきたものの、従来フィルターの一週間ほど使用したボロ雑巾のような状態に比べると天と地の差。ゴミが付着して吸引力が弱くなったと感じてもブラシでお手入れすれば強い吸引力が復活するため、まだまだ水洗いしなくても済みそうな感じがする。

フィルターについた大きなゴミや目詰まりした粉じんは、ダスター刷毛というブラシで除去している。ダスター刷毛は静電気が発生しない動物の毛が使われているため、効率よくフィルターに付着した粉じんを綺麗に掃きとることができる。ホームセンターなどで(100~200円)ほどで販売されており、ペンキ塗装用の刷毛もおすすめである。

ダスター刷毛でフィルターをお掃除

フィルター表面に付着したゴミもサッと簡単に落とせるからお手入れ楽ちん

従来のフェルトのフィルターと違って高機能フィルターの表面はさらさらとした感じになっているため、ゴミや粉じんがたくさん付着しても、軽く振ったり棒でつつけば、大きなゴミはスルリと落とすことができる。前述のしたとように、目詰まりの発生の原因となる微細な粉じんがフィルターに付着しても、ダスター刷毛(ミニホウキ)で簡単に掃き落とせるため、フィルターを丸洗いしなくとも吸引力はすぐに復活するのも高ポイント。
高機能フィルターの口(ゴムパッキン)

ゴムパッキンで密閉性が高いから、従来より綺麗な空気を排出する

従来フィルターはゴムパッキンなどが付いていないため、日差しが当たる明るい場所で使用すると排気口から粉じんが飛び出していくのが目視できるほど集じん捕集効率と気密性が低かった。さらに排気性能が低いと、本体内部や排気口に配置されているスポンジのフィルターもすぐに汚くなるため、定期的に本体を分解するという面倒なお手入れをしなければいけなかった。

高機能フィルターの付け根は本体に隙間なく装着できるゴムパッキンを採用。さらに、集じん捕集効率も従来のフィルターよりも少し向上しているため、従来フィルターより微細なゴミや粉塵が本体内部に浸入しにくくなっているうえ、綺麗な空気を排出するのも嬉しいポイント。(従来フィルター&紙パック:30~35μm微粒子を90%捕集、高機能フィルター:30~35μm微粒子を95%捕集)

高機能フィルター 裏地の汚れ

上の写真は3ヶ月間使用した高機能フィルターの裏地である。従来のフェルトのフィルターは目が目が荒かったため、表も裏も灰色に汚れていたのに対し、高機能フィルターは粉じんが本体内部に浸入していないため、裏地は全く汚れていなかった。

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購入する前に知っておきたい

自己流!キャニスター掃除機でお手入れすると埃が舞い上がらない

高機能フィルターはお手入れが簡単にできると言っても、ブラシでゴミを除去する際に埃・塵が舞い上がりやすく不衛生。このため、筆者はフィルターをダスター刷毛でお手入れする場合はベランダや浴室にゴミ箱を持っていって行う。

わたしのように埃の舞い上がりが気になる場合やアレルギー体質の方におすすめなのが、掃除機を掃除機でお手入れする方法である。

ブラシノズルを取り付けた他の掃除機でフィルターをお手入れすると埃や塵が舞い上がりにくいため、目や鼻がかゆくならないうえ、しっかり粉じんを除去できるのでおすすめ。

 

7.2Vや10.8Vのカプセルモデルにも取り付けられる

マキタのカプセルモデルは14.4V/18Vシリーズだけでなく、7.2Vや10.8Vシリーズにもラインナップされている。高機能フィルターを取り付けることにより、ゴミ捨てやお手入れが簡単になるメリットがあることから、家庭用モデルにも取り付けたいと考えている人がいるのではないだろうか?

筆者もマキタの10.8Vシリーズの愛好家なので、7.2Vや10.8Vシリーズのモデルを所持しており、高機能フィルターを家庭用モデル(CL100DW/CL070DS)にも取り付けたいと思ったので、試してみたところ高機能フィルターをぴったり装着することが可能であった。後に発売されたCL106FDやCL108FDにも装着可能。

ちなみに、この高機能フィルターは日立工機のR10DL、R14DSAL、R18DSALのカプセル機にも取り付けることがであった。(取り付けた記事はこちらからどうぞ)

2019年に発売された「高機能フィルターEX」のほうがおすすめ

こんな人におすすめ
  • 形状が安定するから吸引力+捕集効率向上
  • 手で掴めるから着脱が簡単になった
  • ゴミがさらに掃き取りやすくなった

2019年2月に18VシリーズからCL280FD/CL281FD/CL282FDの3機種がラインアップされ、このうち集じん方式がカプセル式のCL280FDとCL282FDに新しい「高機能フィルターEX」が採用された。このフィルターは従来のカプセル式モデルにも互換性があるため、価格に大きな違いがないのであれば、新しい「高機能フィルターEX」のほうがおすすめである。

なぜなら、従来の高機能フィルターと違い新しい「高機能フィルターEX」は、超極細繊維のフィルターとフィルターの形状をしっかり安定させるフィルタフォルダーが一体化。これにより、従来よりも吸引中にフィルターが型ずれしにくく広い表面積が維持されるため、最大限の吸引力を引き出せるようになったからである。

また、フィルター全体を手でしっかり握れるようになったため、本体への着脱もスムーズに行えるようになった。さらには、フィルターの形状がしっかりしているため、フィルターの表面に付着したゴミもブラシで掃き取りやすい。現段階ではレビュー数は少ないが、どちらも使用したことがある私のおすすめは「高機能フィルターEX」である。

高機能フィルターを6年使った感想のまとめ

高機能フィルターを装着することで得られる5つのメリット
  • フィルターに付着したゴミを簡単に落とせる
  • 目詰まりしても粉じんをブラシで除去できる
  • うんざりする水洗いの頻度が劇的に減る
  • 従来フィルタより強い吸引力を持続できる
  • 従来フィルタより排気性能が向上する

高機能フィルターは2017年7月に14.4V/18Vの業務用モデル(カプセル式)に採用。単品でも販売されており、7.2V/10.8Vの家庭用モデル(カプセル式)にも流用することが可能。高機能フィルターを使用することにより、従来のフェルトのフィルターより目詰まりしにくく、フィルターに付着したゴミも簡単に落とせるようになるため、ゴミ捨てが簡単になるうえ、面倒な水洗いのメンテナンスの頻度も激変。さらにハウスダストの集じん捕集効率は同社の従来フィルターや紙パックより向上しており、綺麗な空気を排出する。

2014年に発売された高機能フィルター(A-58207)。マキタの7.2V/10.8V/14.4V/18Vのカプセル式モデルに装着可能。
2019年に発売された14.4V/18Vのカプセル式モデルに採用されている高機能フィルターEX(A-68971)。高機能フィルターとフィルタフォルダが一体化されたことにより、フィルターの形状が崩れにくい設計になっているため、最大限の吸引力を引き出せる。マキタの7.2V/10.8V/14.4V/18Vのカプセル式モデルに装着可能。
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