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ガンダム成分が入った「ダイソン-DC35」のレビュー

Dyson DC35 コードレス掃除機

DC35のレビュー(使用感想)

古いモデルだけど、まだまだ使えるDC35

12月~1月はセールの時期なので、掃除機やロボット掃除機が安くなります。タイミングを逃さなければ、ダイソンのコードレス掃除機もネットショップやリアル店舗で安くゲットできると思います。しかし、セールで安くなっているとしても、比較的新しいDC62/DC74/V6のラインナップ品は個人的に高価に感じます。

少しでも予算を抑えてダイソンのコードレス掃除機を購入したい場合は、最新機種と同等のスペックを持っているDC62もおすすめなのですが、古いテクノロジーが搭載されているDC35やDC45もおすすめです。このページはDC35の長所と短所を記載しているので、DC35を購入しようか迷っている方に参考になれば幸いです。

DC35 発売日

DC35はダイソンが発売した初めてのコードレス掃除機

2011年にダイソンはDC34とDC35のモデルを発売しました。このDC35はダイソンが初めて発売した「スティック型コードレスクリーナー」です。DC34はハンディークリーナーですが、DC35もノズルを交換することにより、「ハンディークリーナー」として使うことが出来ます。

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DC35の吸引力

モデル名吸込仕事率(標準モード)吸込仕事率(MAXモード)
DC3528WA65WA
DC4528WA65WA
DC64/74/V628WA100WA

最新機種と変わらない「標準モード」の吸引力

このDC35には、2009年に発売されたDC31に搭載されている、ブラシレスのデジタルモーターV2が採用されているので、安定した吸引力を実現しています。このモーターは後継機のDC45にも搭載されています。

比較的新しいモデル(V6,DC74,DC62)の吸引力の目安となる吸込仕事率を比べてみても、「標準モード」には差がありません。ダイソンのコードレス掃除機は「MAXモード」を使用すると吸引力が強くなりますが、6分ほどしか使えないのですぐにバッテリーの残量が無くなってしまいます。そのため、床を掃除するときは「標準モード」で掃除をします。

ちなみに自分が「MAXモード」を使うときは、吸い取りにくい場所(隅・入り組んだ等)のゴミを吸い取る時や、(カーペット、寝具等)の上を掃除するときだけです。床用モーターヘッドの回転ブラシの回転数も「標準モード」と「MAXモード」は変わらないので、「標準モード」でもダストピックアップ率(ゴミの除去率)は高いです。

モーターでブラシを回転させてるから集じん率が高い

上の動画は「標準モード」でゴミを吸い取った動画です。「標準モード」は一番吸引力の弱いモードですが、フローリングのような平たい床面に落ちたゴミは問題なく吸い取れました。

カーペットやラグの場合、回転ブラシのついていない「ノーマルヘッド」や、風の力でブラシを回転させる「タービンヘッド」ですと、ゴミを効率よく吸い取ることが苦手ですが、DC35はモーターの力でブラシを高速回転(1分/1500回転)させているので、絨毯やマットの繊維にからみついたゴミや奥深くに入り込んだゴミも効率よく吸い取ることができます。

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DC35のモーターヘッド

DC35 モーターヘッド

軽くてコンパクトだから取り回しやすいスタンダードモデル

DC35には「カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド」が標準装備されています。このモーターヘッドはDC45、DC62、V6の一部のラインナップにも採用されているほどスタンダードで人気のあるヘッドです。どのモーターヘッドよりも、コンパクトで軽く取り回しやすい特徴を持っているので、狭い部屋や障害物の多い部屋には最適です。

DC35の回転ブラシ

2種類のブラシが配置されているからどのフロアにも対応

若干デザインは新しいモータヘッドと変わっていますが、カーペットからより多くのゴミをかきだしてくれる「ナイロンブラシ」と、静電気の発生によってフローリングの表面に頑固にこびりついている埃を掃いとってくれる「カーボンファイバーブラシ」が配置されています。そのため、これ1つでカーペットやフローリングの掃除から多くの微細なゴミを吸い取る能力があります。

ダストピックアップ率の高いモーターヘッド

回転ブラシの備わっていないノーマルヘッドですと、フローリングや畳のような平たい床に落ちている目に見えるゴミの掃除は得意なのですが、カーペットやラグに落ちているゴミや奥深くに入り込んだゴミを吸い取るのは苦手です。

また、タービンヘッドには、回転ブラシが備わっていますが、吸い込んだ空気の力を利用して回転させているので、回転スピードが遅いですし、負荷のかかるカーペットやラグを掃除したとき、顕著にブラシの回転スピードが落ちる欠点があります。

DC35は古いモデルといってもモーターの力によって回転ブラシをパワフルに高速回転させているので、上の動画のように、他のヘッドでは取りにくいカーペットやラグに落ちているゴミも、効率よくかきだしながら吸い取ることが出来ます。また、ブラシに多少負荷がかかってもブラシバーが止まることもありません。

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DC35のサイクロンテクノロジー

DC35 ルートサイクロン

ルートサイクロンだからフィルターが目詰まりしにくい

比較的新しい機種のサイクロンには、「2ティアーラジアルサイクロン」が搭載されています。2層にわたって配置された、15個のサイクロンが微細なゴミをとらえクリアビンの中に送り込みます。

DC35には「ルートサイクロン」が採用されており、ルートサイクロンは6個のサイクロンが配置されています。サイクロンの数は2ティアーラジアルサイクロンより少なく、古いテクノロジーが搭載されています。

古い技術といっても、この2重構造のルートサイクロンはジェームズダイソン氏が5,000台もの試作品を作って開発した技術なので、ゴミの分離能力は他社のサイクロン掃除機より優れています。

小麦粉のような小さなゴミも分離

わたしは「2ティアーラジアルサイクロン」のモデルも使ったことがありますが、「ルートサイクロン」も最新のものと同じように空中に浮遊するようなパウダーのようなゴミを吸い取っても、フィルターの目詰まりが発生しにくくなっています。そのため、吸引力が低下しにくくなっているので、頻繁にフィルターのお手入れをする必要はありません。

上の動画はDC35で小麦粉を吸引した動画ですが、遠心力によって粉じんを逃すことなくクリアビンに回収しています。シュラウドのメッシュから小麦粉が通り抜けたとしても、上部ではクリアビン内より強い遠心力が発生している円錐状のサイクロンが待ち構えています。ここでパウダーのような微細なゴミも捕らえられてしまい、クリアビンの中心にある筒の中に送り込みます。

偽者サイクロン掃除機

すぐに目詰まりして吸引力が弱くなる偽者サイクロン掃除機

サイクロン掃除機が流行った頃に、ダイソンの物真似をした国内メーカーサイクロン掃除機や、聞いたこともないような安価なメーカーのサイクロン掃除機を購入して、すぐにゴミが目詰まりして失敗した経験はありませんか?

偽者のサイクロン掃除機はクリアビンとメッシュで大きなゴミを分離して、分離しきれなかった小さななゴミはフィルターで受け止めてしまいます。そのため、掃除をするたびにすぐにフィルターが目詰まりしてしまい吸引力が低下。頻繁にフィルターのお手入れをしなければいけません。

ダイソンのDC35は一番最初に発売された古いモデルですが、クリアビンとシュラウドで大きなゴミと不定形なゴミを分離して、次に円錐形のサイクロン部で空気中を浮遊するような微細なゴミを分離しています。そのためフィルターの目詰まりが発生しにくく、吸引力もすぐには低下しないので、頻繁に面倒なフィルターのお手入れをする必要はありません。


フィルターのお手入れ方法

DC35のフィルターお手入れ方法

楕円形のフィルター

比較的新しいモデル(DC64/74/V6)のフィルターは筒状の形状になっており、サイクロン中心部分に差し込まれているので簡単に引き抜くことが出来ます。DC35のフィルターの形状は楕円形になっており、本体とサイクロン部の間に配置されています。そのため、本体とサイクロン部を切り離さなければフィルターを取り外すことが出来ません。

DC35 フィルターの取り外し方

フィルターの取り外し方

本体とサイクロンの切り離し方は、サイクロン上部にある「青いボタン」を押せば簡単に切り離すことができます。フィルターは本体側についているので、あとは「ペロン」と剥がすだけです。新しいモデルに比べると若干手間がかかりますが、ダストボックスに組みつけられている一般的なフィルター式の掃除機より、手軽に手も汚さずに着脱することが出来ます。

水洗いできるから、何年も繰り返し使える

フィルターは消耗品ですが、水洗いして繰り返し使えるので何年も使うことが可能です。ダイソンの公式ショップだけでなく「アマゾン」や「楽天」でも販売されているので、手軽に買い求めることが可能です。

お手入れ方法は非常に簡単で、本体から取り外したフィルターを水道水ですすぎ洗いした後、軽く握って水気をしぼって乾かすだけです。乾かす時間は24時間以上、外に干しておけば大体1日で乾きます。

フィルターのお手入れの目安

ダイソンのマニュアルには、フィルターのお手入れは一ヶ月が目安だと記載されていますが、使用する頻度やゴミの種類によって異なりますが、一ヶ月でフィルターが目詰まりして吸引力が低下することはありません。

一般的な掃除機のフィルターには、すぐに浮遊するような小さなゴミが付着して目詰まりを起こします。上に貼った動画をご覧になっていただければ分かりますが、パウダー状の小麦粉や大鋸屑を吸引してもフィルターは全く汚れていません。

そのため、一般的なフィルター式掃除機のように、頻繁に目詰まりしたフィルターをお手入れする煩わしい作業から解放されます。ダイソンは「CMで吸引力が低下しない掃除機」を売りにしていますが、吸引力が低下しないのはフィルターが目詰まりしにくいからです。

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DC35の欠点

DC35 モーターヘッド 固形のゴミ

固形のゴミを吸い取るのが苦手

ダイソンの床用モーターヘッドは、床とヘッドの隙間が狭い設計なので、少しでも嵩のある固形のゴミや、積もっているようなゴミを吸い取るのが苦手です。前後にヘッドを動かす動作ですと、ヘッド前面でゴミを押し出してしまうので、ゴミに対してヘッドをかぶせるようにしなければ吸い取れません。

この欠点を解消しているヘッドが「ソフトローラークリーナーヘッド」や「ハードフロアツール」です。

DC35 トリガースイッチ

新機種に比べるとトリガーが少し硬い

ダイソンのコードレス掃除機はトリガー式のスイッチになっています。指でスイッチを引き金のように引くことによりスイッチが入るので、運転中は常にスイッチを指で引き続けなければいけません。

目に見えるゴミをサッと掃除したり、部分的に掃除する場合は便利なのですが、広範囲を掃除しているとスイッチを引いている指がだるくなってきます。DC16のスイッチよりはましになっているのですが、指が痛くなるという口コミ(レビュー)もそれなりに多いです。

ちなみにDC62以降の機種はスイッチが改良されているので、力をいれることなく、女性やシニアの方でもトリガースイッチを引くことが出来ます。

モデル名標準モード(連続使用時間)MAXモード(連続使用時間)
DC3513分6分
DC4520分8分
DC62,DC74,V617分6分

連続使用時間が少し短い

比較的新しい機種は、モーター駆動の床用ヘッドを装着して掃除をした場合、「標準モード」で16~17分ほど連続使用することが出来ます。しかし、DC35は13分ほどしか連続使用できないので、現行機種の中で一番連続使用時間が短くなります。

ちなみに2~3部屋(6畳)程度の掃除であれば13分でも掃除することは出来ます。しかし、広範囲の掃除をしたい場合、掃除が終わる前にバッテリーの残量がなくなることがあるので、DC35では一度に掃除をすることが出来ません。

後継機種のDC45はバッテリーの容量が増えているので、連続使用時間が20分間に増えています。ただし、充電時間が5時間30分と長くなっています。DC35は充電時間に3.5時間かかります。(DC64,DC74,V6は連続使用時間:16~17分、充電時間3.5時間です。)

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まとめ

DC35のまとめ

ダイソンの入門機

いかがでしょうか、DC35はダイソンが初めて発売したコードレス掃除機ですが、型落ちのモデルといってもゴミの分離能力や吸引力は最新機種に比べても大して劣っていません。個人的にこの機種はリーズナブルな価格で販売されており、初期のサイクロン技術が採用されているので、メンテナンスがしやすく一番好きです。

なるべく予算を抑えてダイソンのコードレス掃除機を購入したい方や、従来のサイクロン掃除機を使って(すぐにフィルターが目詰まりする・すぐに吸引力が低下する)のような失敗をした方に、DC35はおすすめの掃除機です。

ダイソンコードレスクリーナー 性能比較表

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